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情報過多

今は情報過多な社会だ。

情報過多、様々な分野で擦るに擦られたテーマでも擦られずにはいられない。Twitterを開けば「誰々がいいねしました」とか、「いいねの情報に基づいたおすすめツイート」といった添え文句とともにフォローしているアカウントのツイート以外も表示されてくる。
当方のアカウントではなぜか子育て関連のツイートが表示されてくる。こちとら彼氏なし・子なしのオカマなのに。しかも決まって表示されてくるのは「子ども可愛い」といったポジティブなものではなくて、配偶者や義母の愚痴といったネガティブなものである。他には美容系の意識が高いツイートであったり、ちょっとした炎上を取り上げたツイートであったり。

総じて多くのリツイート・いいねが寄せられているツイートが、タイムラインの合間合間に表示されてくる。多くの反応が寄せられているツイートって総じて主張が強い。
「こうこうこういうことがあった。私はこうした。」「世の人はこう言っているけど、私はこう思う。」「誰々にむかつくことを言われてやったから言い返してやった。」
こういったニュアンスのことが、そこそこエッジのきいた言葉でつぶやかれている。

こういったどこか圧の強いツイートを見ると、一周回って尊敬の念を抱く。よくも自分の主張がそこまで正しいなと思えると。当たり前っちゃ当たり前なのだが、人それぞれ育ってきた環境は違うし、善悪の基準も違う。他人の顔色ばかり見ていても何も始まらないし、何も生まれない。わかっちゃいるけれど、他者の立場を顧みないで思いだけが前に出ている主張に幾ばくかの共感を覚えても、リツイートはしたくない。

日夜Twitterでは、様々な分野で様々な角度で、主張の強いツイートが拳となって飛び交っている。ある拳がどこか別の世界の人を殴っていたりする。自分が知らなかった世界、経験し得なかった世界を覗けることはとてもすばらしいことだが拳が飛んでくるのは勘弁である。情報過多な社会ももはや北斗の拳よろしくの世紀末である。拳を流せずにもろに受けてしまう自分にも非はあるのかもしれないが。

せめてTwitterさんよ、もう少しフォローしているアカウント以外のツイートの表示数を減らしてくれないか。設定画面をいじればそんな項目があるのかもしれないが。ブツブツ文句を言いながらも、弱気なオカマは今日も世紀末世界へ飛び込んでいくのであった。メリケンサックってどこで手に入るのかしら。

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