六区の灯り

阪神対巨人の中継を見ながら
本物のウニをたべた。おいしくなかった。
就職の祝いに件の飲み屋の人がごちそうしてくれたもので、
これは気持ちが美味しかった。

内臓じみた濃厚な色をしていて、
ほっとくとちゃんと融けるし、
つやつやしていてねっとりしていた。
点数をつけるなら70点くらい。

そんなだけあって、
これまで食べたトラウマ級のウニたちとは比べ物にならない。
でも、所詮ウニはウニだった。
「たぶんここが美味しいんだろうな」みたいな風味が感じられたけど
圧倒的なウニの香りにやはりギブ。
うにくらげくらいにしたら、自分も美味しく食べられると思う。
一緒に頼んでくれたかつおの刺身はとてもおいしかった。

昨日は民族博物館の帰りに、長田へ寄り道した。
往復の道中で、
お話に役立つ様々なカットがあったのだけど、
昨日はなんか野球にまつわることが多かった。

万博公園でお昼を食べている時に、
中年男性とすこしお喋りしたのだけど
その人は阪神の甚平を着ていた。
広島市を歩いていると、
知らず知らずのうちにカープの赤に
染まっていくのだけど、そんなもんなんだろうか。
件の飲み屋でも野球一本だった。
阪神の勝利で中継が閉まってからは、野球の話でひと盛り上がり。
全くついていけなかった。
民博で見たものの感想も全く話せなかった。

虎柄の自動販売機には、いつも助けられている。

ところで箕面ビールはどこに売ってるんだろう。
美味しかったから、家でものみたい。
甚平おじさんと味比べなんかもした。

家にお酒を置いてないと、仕事の帰りに買ってしまう。
それで勢いよく飲んじゃって、なんにもできなくなる。
帰宅してからの数時間のロスは結構痛手。
家に置いてる分には、そうそう栓を抜くこともない。
なんでもいいから家に酒を置いときたい。