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マスク考察の時間です

コロナウイルスが
世界中に猛威を振るっている今、
多くの当たり前が当たり前でなくなり、
昨日まで普通に感じていたものが
実は幸せだったと知り、
一人一人が日々起こる様々な変化に、
工夫を凝らして適応し、
新しい毎日を迎えている事だと思う。

いつになれば日常に戻れるのかと考えれば
暗くなってしまう時もあるけれど、
日常といえば日々の積み重ねであって、
今ある状況も繰り返し繰り返し生きていけば
きっといつか日常になるんだと
自分に言い聞かせたりする。

最近では映画を観ていて
登場人物がマスクをしていないと
思わず口を手で覆ってしまったりするし、
ワイドショーの特集で
祭りの映像を見たときには
密だ!と叫ばずにはいられない。

明らかにコロナがもたらした弊害だ。

果たしてマスクを外して
外を歩ける日は戻ってくるのだろうか…。

正直、もうそんな日は
戻って来ないのではないかと
半ば諦めモードに突入している。

がしかし、ただ諦めているだけではない。

こちとらすでにマスク生活が続いた場合の
シミュレーションを一通り済ませたのだ。

とはいえ、映画鑑賞が趣味で
ストレス発散、気分転換の度に
映画の世界に浸り
現実逃避を図る私としては、
今後の映画やドラマにおける
マスクの在り方はとても気になる。

今でこそマスクを着用した作品も
少しずつ出始めているけれど、
きっとこの先はマスクを着用した作品が
飛躍的に増えていくだろう。

サスペンス分野のマスク着用作品では、
登場人物の表情上の推理が
格段に難しくなる上に、
登場人物の個性がマスクに表現されすぎて
呆気なく結末を見越してしまう可能性もある。

ホラー分野においては、
幽霊のマスク有無で幽霊が生きていた
時代のバックグラウンドが読めてしまうし、
アクション分野では
観ている方が息をし辛そうだ。

全く困った。

中でも特に私が不安に思うのは
今後のキスシーンがどうなっていくのか
という問題だ。

マスクを外すのか、外さないのか、
みたいなもので心を揺さぶられる時代が
もうそこまで来ているのだ。

これは時代を変える大問題だ。

どの段階で、どんな雰囲気で、
マスクを外すのか。

恐らく壁ドンが流行ったあの頃のように、
今を駆ける俳優陣のオシャレなマスク外しが
流行していくのだと思う。

月9の第6話辺りで、
マスク越しのキスシーンを挟んでみたり。
(恐らくマスクを用いることでパーソナルスペースに立ち入るレベルは低くなるが、その分個人の内面に立ち入るレベルは高くなると予想している)

「月9のキムタクのマスク外し
めっちゃかっこよくなかった?!」
(ちょっと例えが古いか…)とか、
そういう話題でOLのオンラインランチタイムは
盛り上がるのだきっと。

そして、
それをどうにか自分のものにしようと、
愛に生きる若者達がオリジナリティを追加し、
実践しようとするのだ。

これらの流れをビジネスに組み込んで
儲けようとする者は、我先にと
世間の声をキュレーションサイトへまとめて、
「キュンとさせるマスクの外し方5選」とか、
「マスクを外した時の女性の心理」とか、
あまり中身のないありきたりな内容を
ツラツラとオンラインに書き連ね、
世の男性女性の味方ですよと言わんばかりに
マスク外しを商業化させる。

私は友達から
「この前初めて彼の前で
マスク外したんだよね」と相談を受けて、
脈アリか脈ナシかを判断するために
マスク外しの前後の行動を詳しく聞く。

待てよ。

マスクってこんなにも奥深いのか…。

新たな世界が広がりすぎていないか…。

少しだけ世の中を明るく出来るかもしれない
こんなに期待値の高いアイテムだったとは。

もうすでに、
きっと水面下で
マスク商業化計画は始まってる。

これは余談ですが、
60年後くらいには
ONE PIECEの天竜人がつけているような
フェイスシールドが当たり前に
なってるんじゃないかと予測しています。
(2020年12月記す)

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