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略語はじめました。

生まれてこの方、
一切の略語を使えずに苦しんでいた私ですが、
ついに略語を攻略しました。

なぜかは分からないけれど、
子供の頃から世間一般で
使われている略語が使えなかった。

1番分かりやすい例で言えば、自転車。

小学生くらいから、
友達がチャリと呼び始めたあいつを、
私はなぜか恥ずかしくてずっと言えず、
頑なに自転車と呼んでた。

なんとなく昨日まで自転車と呼んでた人が
次の日から我が物顔でチャリと呼んでいる
なんて思われたらどうしようから始まり、
そうか、会話相手を限定して
自転車と言った事ない人の前でだけ
チャリと呼ぼう、
いやでも自転車って言う人と
チャリって言う人がブッキングした時
なんて言えばいいんだ…?と
プチパニックに陥った。

今でも覚えているけれど、
この問題は私にとってものすごく深刻で
中学校入学時に私はもう自転車のことは
チャリと呼ぼうと決意までした。

結果、同じ小学校卒の友達がいる手前、
やはり呼べずに自転車と言ってしまった。

更には自転車通学者の事を
一同にチャリ通と呼んでいたが、
私はやっぱり恥ずかしくて
中学校3年間実際にチャリ通だったにも関わらず、
自転車通学と律儀に呼んでいた。

アルバイト特有の社内の略語は
本当に苦手だった。

ただその言葉を言えば良いだけなのに
何故か言えなくて、
正式名称で呼んだ方が圧倒的気持ち悪いと
分かっていながら
何故か正式名称以外では言えない。

あの現象はなんだったのだろうか…

高校生くらいからは改善策を
見つけるようになって果敢に改善した。

略語が使えない代わりに自分の造語だったり、
自分特有の言葉遣いをするようになって、
私はあえてこちらを使っているのですよ
というふうにシフトし始めた。

不思議とこれは全く恥ずかしくない。

みんなが知っていることを
これで合ってるかな…?と
ビクビクしながら発するのは怖いけれども、
みんなが知らないことは
堂々と発することができる。

そして最近もう一つ見つけた改善策は、
正式名称に慣れ親しまないことだ。

自転車はどうしても
自転車というワードに慣れすぎて、
今からチャリとは呼べない。

付き合いたてのパートナーの
呼び方問題のようなものだ。

そのため、
正式名称に慣れたものは正式名称で、
略語と同時に知った言葉は
略語をメインワードとして捉えるようにした。

そんなこんなで改善に次ぐ改善を経て、
ようやく略語を用いることが出来たのだ。

26歳にしてやっと、、、

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