もう一度、僕を孕んで

昨日不意にテレビをつけていたら
アニマックスで新世紀エヴァンゲリオンが放送されてた
衝撃の最終回「世界の中心でアイを叫んだけもの」

おおこれは噂通り衝撃だった
1996年のテレビアニメでこれやっちゃうんだ。

話しはさて置き
劇想からまわりえっちゃん からまわりブルー
『もう一度、僕を孕んで』
終演致しました。
改めましてご来場いただき誠にありがとうございました。

『今作への想い、劇団への想い』

改めて思うことはこの作品を上演できたこと、携われたことへの喜びでしょうか。
この作品をやると決まった時から
ひとつ劇団としての方向転換を大きく見据えた公演であったと思います。
劇団が売れるには
というプランニングに沿ったプロモーションの公演を試みていた時期
そしてコロナがあり
本公演を打つに踏み切れない2年半

様々な葛藤が我々だけでなくいろんな劇団や団体であったと思います。

久々に青沼さんから『これがやりたい』といって出てきた作品。
これはまったくこれまでのプロモーションから外れた作品、公演でした。
信頼できる仲間たちと本当に作りたい作品を作る。

この作品でえっちゃんを嫌いになってしまう人もいるかもしれないな
そんな気持ちがなかったと言えば嘘になります。
批判もあるだろうなとも思いました。

でも、やっぱりやってよかったなと思えましたし、想像していた結末とはちょっと違いました。

それって当たり前に抱く感情ですし、
万人に愛される作品が正解じゃないし、
そもそも表現したいことがあるから表現するもんだし。
演劇は娯楽だって気持ちは今もあるけど。

ぶっちゃけ私だって嫌いな演劇や作品はあるし。
わたしがアートの世界にいた頃は
こんなふうに尖ってたなって思い出した。
わかってもらえなくてもいい。
でもこれを表現したいからやる。
その頃はこれで売れたいとか思って絵描いてなかったし。

これも一つの正解で、
そしてからまわりえっちゃんはこれがすごくハマってると個人的に確信した公演でした。

これからもこんな素敵で大切な仲間たちと、こんな作品をやりたい
佐野くんは今回で卒業やけども、、
そう強く強く思いました。




『今作の役について』

今回ほど自分の理想とする演技体で演技ができた公演はこの作品がデビューでした。
なぜだろう。
一つには、作品と仲間を信じきることができたから
これは間違い無いと思います。
そしてえっちゃんではほぼ初の具象舞台、華麗なるスタッフワークこれも私を支えてくれたもののひとつです。
だからただそこに存在して
巻き込まれるだけでよかった。
凄かった。
本当に演技してることを忘れるくらいに。嬉しかったなぁ。

もう一つとしては当て書きかな。
以前エックスで書いたんですが、
所謂【母親像】ってもんがわたしはわからんのです。
だから母親を演じようとしませんでした。今回。自分がその立場になった時の自分に湧き上がるものに身を委ねてみようと思いました。
身体をちょっとふけさせるだけそうして。
多分わたしが母親を演じようとしたら
青沼さんに、『それ嫌い』って言われそうだったし。笑

だから今回の『えりこ』に対する皆様からいただいた感想めっちゃ面白かったです。
いい女優ですねって尊敬する方に言ってもらえたり
お母さん解像度高いと先輩に言っていただけたのもすごく嬉しかったですし
エリコの存在が客席と舞台上をかろうじて繋ぎ止めてたというご感想も嬉しかった!!
エロいが多かったのもすごい面白かったし。(エロく演じようとしたつもりはないですよ)

これは紛れもなく、私の本質を見抜いて当て書きしてくれた青沼さんのおかげであると思います。

と、同時に私のこの劇団にいるという承認欲求が満たされた瞬間でありました。

ありがとう。
ぼく孕、生まれてきてくれてありがとう。

おめでとう。
わたし来週誕生日🎂

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