捨てられたお花
前のノートの続き、
お花を捨てられた
捨てれた、花瓶は変えていないけど、
捨てることができた
ライヴが終わり打ち上げに少しだけ顔を出したというのに、疲れた彼は私より先に家に帰っていた
彼が家に居ると知った私は、友達との飲み終わり、すぐに心斎橋にある深夜営業の花屋に向かった
夜のミナミのど真ん中で、オレンジと黄色のブーケを頼み、猛ダッシュで自転車に乗った
帰れば彼がいる、ライヴ終わりに日が回る前に帰ってくることは滅多にない
よっぽど疲れたのだろう
自分のバンドの出番以外はビラ配りをアメ村でしていたらしい
家に着くと彼はベッドで果てていた
花束を渡すと、喜んで受け取ってくれた
お家で渡すことができた
もう外で渡す自分はきっとこれから先も居ないだろう、メジャーデビューした時とか以外
2人で打ち上げしようと話になり、夜中の1時半に家を出て、2人でよく行く居酒屋に
そこで彼は自身のビールだけの写真を撮り、帰宅後ストーリーに挙げていた
私と飲んだ写真をあげることはもちろんない、バンドマンは彼女の存在を隠す、だが私と一緒に飲んだビールを載せていた、嬉しいような複雑なような、
もうなんだっていい
お疲れ様なのだ
彼のバンドのライヴを見るのは3ヶ月ぶりだった
相変わらずカッコつけていて笑ってしまった
普段の彼ばかり見てる私にとって
ステージでの彼はまっっったく違う
素の彼の方が好きなんて大前提、それでもまあ楽しそうだったからよし
他にもたくさんのバンドを見た
Blue Mash、カネヨリマサル、35.7、超能力戦士ドリアン、どれも楽しかった
きっともう当分彼のライヴには行かないけど
どんな道になろうと側で応援するより倒れそうな時に支えられるような人になりたい