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『逆ソクラテス』 の面白いところ 【ネタバレなし】

 初めまして。六波羅プーです。

 本日は伊坂幸太郎先生の短編集『逆ソクラテス』がかなり面白かったので読むか迷っている人へ少しでも本選びの参考になればと筆をとりました。

 その魅力を伝えつつ、できるだけ内容には触れずにその面白さを伝えたいと思います。
 書店で気になっていた方やタイトルだけ見て興味を持っている方にぜひ読んで欲しいです




逆ソクラテス

 まずはタイトルにもなっている逆ソクラテスですが、主人公が私たちの日常にさりげなく紛れ込んでいる先入観や決めつけ、思い込みといった些細なこと抵抗してみたりします

 世界を変えるような大それた反抗では無いけれども、今まで意識したこともなかった他人の今までの人生に目を向けたり、自分の無意識下の思い込みに気がつくような内容になっています。

 また、逆ソクラテスは全5編からなる短編集なので長編が苦手という人もチャレンジしやすいです。

主人公が小学生

 この本では5編の短編のほとんどが小学生を主人公としています

 えっ!?全部小学生の話?と思ったかも知れません。そうですほとんどメインは小学生ですし、登場人物も小学生とか両親とか先生とか...

 これは小説の中ではかなり珍しいものなんじゃないかと思います。小学生のコミュニティといえば学校や放課後など限られてくるにも関わらず、その中から5つもの異なる話が展開されています。

 先程の決めつけへの抵抗やトラブルを解決する手段も小学生ならではのものでその素直さ、純粋さに自分の学生時代を思い出しました。

内容への共感

 この本では非現実的な要素やスケールの大きな話は登場しないので感情移入しやすく、多くの人が懐かしさを感じるような作品になっています

 小学生の世界での出来事を描いた作品なので、運動ができる人がクラスの人気者だったり、転校生がクラスにやってきたり、テスト中にカンニングしようとしてみたり…誰もが一度は経験したような懐かしくもあり、日常でもあった時代を思い出す場面が随所に描かれています。

 例えば、小学生の頃って足の速い人とか運動ができることって必要なことみたいに思っていたけれど、大人になったら同僚の足の速さなんて知らない方が当たり前に思えてきたりなどなど、、。

最後に

 小学生ならではのちょっとした冒険、大人への反抗、先入観への抵抗などが描かれた『逆ソクラテス』。
コミカルな本を読みたいときや伊坂幸太郎先生の本に挑戦してみたい時にめちゃくちゃオススメです


 とても面白い小説ですので気になった方はぜひ。。





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