目的を探すことがそんなに大切か

つい数日前にひとり旅に出た。

なんだろう、約1か月前から予約してチケットを買ってしまった。いや、もっと前から知っていたのだけど、購入できる期日が決まっていたのでそうなっただけの話。

関東から北陸まで日帰り。

本当なら一泊や二泊したいところだけど、夫はさておき、こどもをほったらかしにするわけにもいかず。こどもも誘ったのだけど、最新式の新型車両ではないせいか気乗りしてくれず。結局おひとりさまで気まま旅。

とある目的を達成したのち、終着駅まで行った。

目的を達成してしまうと、なんか行先を見失った鹿のような気分。やたら挙動不審になってしまい恥ずかしいような。そんなもぞもぞした気持ちを隠すように、駅構内をのろのろと歩いてみる。土産物、飲食店、次の電車を待つ人々…　

あれ、何食べたいんだっけ…

もはや食べたいものさえ思いつかないほど私は無になってしまった。使い物にならなくなった、電池の切れた懐中電灯みたいな気分。数々のお店を２～３週くらいして手にしたのはもつ煮。居酒屋では酒のおつまみだけど、当日朝頭痛が強かったので酒を飲むわけには…しかしその日は暑かった。外気温は都会で30度。

いくら北陸とはいえ構内は冷房もなくただ汗だくになりながらもつ煮をほおばる私。そのうち気持ちが悪くなってしまったけれど、お口が汚いのでそのまま飲み込んでしまう。味はとてもおいしかった。コシヒカリまたはそれによる日本酒があれば完璧だったなー（カウンターで昼間からそれをやり、頭痛再燃するのが怖かった…３ｍほど向こうでお若い女子3人がわいわいビール立ち飲みする姿が羨ましかった～悲報）

その後お口直しにアイスを食べるかコーヒーを飲むか、究極の選択。気持ちが悪いのでアイスはきつい。よって冷房の効いた場所に入ってのアイスコーヒーにした。

結果…大正解。
思ったよりも本格的なアイスコーヒーで苦味も感じられるけどあっさりと飲める。「あらやるじゃん」とお得意の上から目線で高評価。

目的を達成した後ってふぬけになりやすいんだけど、目的がなければ外出さえしていけないような気持ちになってしまうのが主婦の悲しき定めか。こんな気持ちを抱えてしまうから、ため込んでよくない方向に行くんだろうな。

でもそれがなかったら、あの人と出会うことは絶対にあり得なかった。そう考えると、そうそう間違った人生を送ってきたわけでもなんでもなく、出会うべくして出会ったのね、と思う、強く。

いいじゃん、ひとり旅。