蜂蜜と遠雷(下)
読み終わるのがもったいなくて、ずいぶんゆっくり読んでしまいました。
久しぶりに読んでるとき、泣きそうなったり、感情が高ぶったりしました。いい本を読んでるな、と思いました。ですが、これは、私の感想で本には合う合わないがあるので、ご注意ください。
まず、これは私が勝手に思っていることですが、
『神様はずっと私たちの頭の上にいて、才能やアイデアを与え続けていてくれる。私たちはそれに気づかないだけ。気づいたら、お返ししないと。神様も悲しんじゃうから』
これは、才能ある亜夜が思ってたことに通じることです。
物語の中に亜弥と風間塵という二人の天才の会話があります。
ここの会話大好きです。
「聴く人がいなくても音楽家と呼べるのかしら」
「わからない。音楽は本能だもの。鳥は世界に一羽だけだとしても歌うでしょ」
「そうね。鳥は歌うわね」
印象的。私も本を読むのは本能です。たった一人でも物語を書いて読むと思います。
恩田陸さんの作品を読んでいると、この世に不思議な力があるかもと思わせてくれます。
ちょっと不思議を寛容できて、ピアノが好きなら、ぜひお読みください。
自分でも読んだのか忘れちゃったときのために記事で残しておきます。
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