愛し方 ‐plentyについて‐
▼2017.9.17 の日記
音楽は、魔法か?魔法じゃないか?
みたいな論争があったけれど、中立の立場の人が『どうでもいい』って言ったり『人それぞれだよね』ってまとめちゃったりすることじゃないと思う。
みんながみんな、いろんな思いをもってそれを込めているものが音楽。
いま電車にいるんだけど、さっきから縦ノリしてる隣の男の人は
イヤホンなど付けずとも彼の中で鳴ってる音楽によって揺れているんだろう。
きっと彼にとっての音楽は それ。
心を撫でるような音楽が、私にとってはたまたま『plenty』であっただけ。
それが"救い"だったり"光"だったりという言葉とはちょっと違う。
暗闇にいても、音楽は聴こえてくる。
plentyの音楽を聴いていたら、人間そっくりのソレが隣に座ってきた。
とても心地が良くて独りそれを聴いてた。
そんな感じでたくさんの日を一緒に重ねて
もう6、7年経ってた。
最初にひとりで行った渋谷公会堂。
あまりにも静かなライブで、立っていいのか分からない、拍手もアンコールもない初めての感覚に戸惑いと、江沼くんの生の叫びに圧倒されて、よくわからない感情のまま終わってしまった。そこでたくさんの友達ができて、SAMURAIの阿部さんにも出会った。
グローブ座で聴いた、よろこびの吟。
席が3列目の江沼くんの目の前で。
深海の光が少しだけ届く、澄んだ水の中に
連れていかれるような、異空間がそこに出来た。
イントロの江沼くんの裏声が今でも忘れられない。
音楽で鳥肌が立つってこのような事だと身をもって体感した日だった。美しかった。
3人になって初めての日も渋谷公会堂でみた。枠を2回もやった江沼くんの、歌の最中の笑い声はずっと残ってる。あんな幸せなplentyライブは初めてだった。
やっとバンドになれた。嬉しい。ってたくさん伝わってきた。
コード進行をまったく知らなかった江沼くんの作る、
先の読めない展開の曲が大好きでした。
それを支える大人しくても柔らかな にっち。
面白くて、明るい吉岡さん。
力強く、楽しそうに叩く一太くん。
plentyが大好きでした。
大好きでした。なんて、書く日が来るなんて。
本当は、すごく怒ってる、悲しいけど。
音楽は遺る。
どんなに埋めても燃やしても、出てくる。
私が泣いたって塞いだって、彼らは終えた。
それだけのこと。
独りで聴く音楽を作ってくれてありがとう。
独りがたくさん集まって、受け入れたこと。
円になれたこと。
苦しさを、大きな暗闇を、音楽にしてくれてありがとう。
とても感謝しています。
plenty、愛してるよ。
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