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哲学プラクティスに関わる人への9の質問 #22 小川泰治さん

1.肩書き・職業など

関東でカント倫理学研究に挫折しつつあるなかP4Cに出会い、気づけば今は山口の高専社会科教員、先生っぽくありたくないのにどんどん先生っぽくなってることに戸惑う優等生系哲学対話実践者。
宇部工業高等専門学校准教授。
NPO法人こども哲学おとな哲学アーダコーダ理事。

2.現在の主な活動

・高専教員として授業内外での哲学対話(手応えと課題) 
・アーダコーダの活動として大分の県立高校の哲学対話の定期的なお手伝い(片道車で2時間)
・学外での子ども哲学や哲学カフェ(集客ムズイ) 

3.はじめて哲学プラクティスに出会った日はいつですか?

出会いがいつかはなぞです。次の項目の実施と出会いが一緒とも言えるし、原体験としては哲学科で先輩たちとやっていた読書会や哲学研究室(通称哲研)でのおしゃべりもそう言えるのかもしれない。

4.はじめて哲学プラクティスを実施したのはいつですか? 

2011年から2012年に移る冬。大学4年生(3年生だったかな?)のとき、都立小石川中等教育学校の選択授業のなかで哲学対話をさせてもらうという話があり、その企画を引っ張っていた哲学科同期の荻野亮一さんに誘ってもらって、企画に関わるようになった。寺田俊郎さんに全体の指導をしていただきつつ、哲学プラクティスとか哲学対話に伝統や方法論があるということを(少なくとも私は)なにも知らないなかで、みんなであーだこーだいいながら準備をした。そんな感じだったけど私も進行役をやった気がする。

5.哲学プラクティスを、はじめてやろうと思ったのはなぜですか?

誘ってもらったから。自分が中高生のころにはちょっとだけ教員という進路を思い浮かべた時期があったこともあって、高校に出かけて高校生と哲学するということに惹かれたのかもしれない。あとは、自分は哲学科の学生のなかでは比較的そういうこと(高校生と話したり、司会をしたり)が得意ではないかと思っていた節もある。

6.今まで哲学プラクティスを続けてきたのはなぜですか?

なぜだろう。なりゆきではある。大学院での研究にある種「挫折」している時期とも重なっていて、徐々に哲学プラクティス方面にシフトしていった。でも、今教員になってみて、止めるという選択肢はなくなってきた。哲学対話を通して学生と関わる関わり方がとても好きで、それがないと息苦しいので。

7.活動の中で、一番大事にしていることはなんですか?

参加者とその場で一緒に考えること、活動や人との関りを閉じたものにしないこと

8.あなたにとって、哲学プラクティスとは?

・世界や人間の不思議さや面白さやめんどくささやどうにもならなさを何度でも教えてもらえるもの
・学校で仕事をしていても自分が「教員」ではなく「自分」でいられる数少ない時間

9.影響を受けた活動、人物がいたら、教えてください。

寺田俊郎さん(哲学するときの態度や誠実さ)、土屋陽介さん(研修会&開智でお世話になった)、村瀬智之さん(高専教員という可能性を教えてくれた)、中川雅道さん(関西にすごい人がいるなあって思ってた)、西山渓さん(同世代でめちゃくちゃすごいのでいつも刺激をもらっている)、堀静香さん(妻、救いとしての哲学対話)、上智大学の哲学対話研究会(ディアロゴス)で出会ったみなさん、立教大学が会場の「子どもの哲学研修会」で出会ったみなさん

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※「哲学プラクティスに関わる人の9の質問」については以下をご覧ください。



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