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哲学プラクティスに関わる人への9の質問 #27 廣畑光希さん

1.肩書き・職業など

開智中学高等学校教諭(哲学対話・社会科)

2.現在の主な活動

中学生に道徳の時間での哲学対話の授業をし、高校生に公民科の授業をし、多岐にわたる教員としての業務をこなす。

3.はじめて哲学プラクティスに出会った日はいつですか?

2013年秋、大学一年生のとき。いろいろな縁で入った文芸サークルの先輩から「きみはこれ好きそう!」とお誘いを受け、哲学対話サークルどぅーふぃろ(*1)に参加した。誘ってくださったことにお礼を言いたいのだけど、結局ちゃんと言えていない。ちなみに行ってみたらどぅーふぃろは土屋陽介さんの授業の受講生が立ち上げた場だった。

*1 どぅーふぃろ:2014年度まで立教大学池袋キャンパスに存在した未公認団体。哲学対話をする学生サークル。正式名称は「Doing Philosophy for Us」。現在は活動していない。

4.はじめて哲学プラクティスを実施したのはいつですか? 

2014年のいつごろか、大学2年生の頃。文芸サークルの仲間内で哲学カフェ的なことをやってみたのがはじめてでした、多分。(あまり覚えてないです…)

5.哲学プラクティスを、はじめてやろうと思ったのはなぜですか?

哲学カフェに参加する中で、高校の倫理や現代文の授業で議論する時間が楽しかったことを思い出し、実施に興味を持った。サークルの仲間内で、こういうのやってみたいんだよね〜と言ったら、意外と興味を持ってくれる人が多く、ちょっと嬉しかった。

6.今まで哲学プラクティスを続けてきたのはなぜですか?

いろいろな意味で自分にとって楽な生き方に思えるから。 そして、哲学対話に取り組んだり、哲学対話について考えたり、哲学対話について悩んだりしていて、そのこと自体に自分があまり苦痛を感じないから。

7.活動の中で、一番大事にしていることはなんですか?

緊張と緩和のバランス。 表出する問いや悩み、そこにあるわからなさをなるべく無視しないこと。自分やその場にいる人の思考や状態を言葉として紡ぎ、聴き合うことをなるべくあきらめないこと。 一方で、フッと力を抜いて笑う瞬間を作ること。立ち現れる個性をふわっとけろっと受け止めること。

8.あなたにとって、哲学プラクティスとは?

自分を育ててくれたもの。 立ち現れる場は、人の多様なあり方を受けいれることができるコミュニケーションの形式。 一方で、その場づくりは、私が披露できるほぼ唯一の芸。 そして、運動としては、よりよい社会やつながりを実現するための一歩。 だけど所詮、伊達や酔狂に過ぎないかもしれない、とも思っています。

9.影響を受けた活動、人物がいたら、教えてください。

  • 学生サークルで哲学カフェや哲学対話を一緒にやった人たち(特に、どぅーふぃろやSPA(*2)、ありとぷらの人たち)

  • P4Cの研究や実践へと私を導き、支えてくださる人たち(主に、子どもの哲学研修会哲学プラクティス連絡会で出会った人たち)

  • 対話が好きだったり嫌いだったり、哲学に興味があったりなかったりする全ての生徒たち

  • 哲学とか教育とか関係なく、突然意味深な話をしてもおしゃべりしてくれる妻や友人たち

※あげたらキリがないので個人名は出していません

*2 SPA:2015年度から2016年度にかけて立教大学池袋キャンパスに存在した未公認団体。哲学対話をする学生サークル。正式名称は「St.Paul's Agora」。現在は活動していない。

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※「哲学プラクティスに関わる人の9の質問」については以下をご覧ください。


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