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忘れもしない手術・入院生活

新年早々、入院することになりました。
濃い入院生活だったので、その時のお話を。長いので、目次つけときます!

シャント閉鎖手術

移植から半年以上経ったので、透析のとき使っていたシャントを閉鎖する手術をすることになりました。念の為、2.3年は残しておくことが多いそうなのですが、私はあまりにも血管が発達して、腕がぼこぼこしているのが気になるため、早めに閉じてもらうことにしました。

実は、初めてシャント造設手術をした以外にも、去年も、シャントを一度閉じて新たに作り直す手術をしていたので、流れは分かっていたし、ものすごい緊張をしていたわけでは無かったのですが。

手術時

入院した当日の午後に、手術室に入り、手術が始まりました。手術自体は、1時間くらい?で終わったと思います。

でも、私が看護学生だからという理由で、手術してる部分を、モニターに映し出されて見せられながら、手術していました…!

コンタクトも眼鏡もしていなかったので、画面はぼんやりだったのですが、腕を切って開いていたり、血管と癒着している脂肪を取っている様子、その血管の後ろに紐?糸?を通す様子など、丸見えでした。『見たくなかったらモニター消すから言ってね~』とは言われたので、全然見なくても良かったのですが。怖くて目を逸らしてしまうんですけど、怖いもの見たさでチラッと見ちゃう、というのを繰り返していました😂

痛みを感じたら自己申告で、麻酔を追加してもらうのですが、最後は、『麻酔追加して効いてくるよりも、傷閉じちゃった方が早いから少しだけ我慢して!』と言われ、糸をぐーっと引っ張って傷が閉じているのを見て、痛みを我慢しながら、『もうすぐだ、早く終われ早く終われ…』と思っていました。なかなか出来ない手術体験だったと思います。

手術部を見ながらの手術だったので、少し緊張していたのが、もう何倍以上もの緊張で、全身汗まみれでした笑 なので終わってホッとした瞬間、汗が冷え始め、寒くて震えが止まりませんでした。車椅子に乗せられ、何重ものタオルに包まれて、病室に帰ってきました。

病室に帰ってきてから

帰ってきて、傷痛いな~と思っていたら、急に傷口がどくん!となって、傷口から大量出血してしまいました。ナースコールを押したら、すぐ先生と看護師さんたちが来てくれ、心電図と止血剤の点滴もしてもらい、代わる代わる強く圧迫止血してもらい、1時間くらいで血が止まりました
血圧が上がり、気持ち悪くなって少し吐いたりもしましたが、何とか傷口が開くことも無く、落ち着きました。
後日の採血の結果では、『200ミリくらい出たかもね…』と言われました。

出血したときは、手術し直し!?と思って、本当に焦ったし、止血されているとき、少し怖くなって、泣きはしなかったものの、鼻がツーンとしました。

本当は、次の日には退院だったのですが、不安だったので、3日後に退院することにしました。

入院中の同室患者さん

その3日間の間の話なのですが、、4人部屋に私と、私の前の人Aさん、隣Bさん、斜めCさんで4人でした。その中のAさんがとんでもない患者さんでした…

まず、私が手術をして血が漏れてきてしまった日、お医者さんに向かって『ヤブ医者!』と言っていて、ひぃ…となってしまいました。

後で盗み聞いたところ、Aさんは、別のお医者さんに、失敗され(真実は分からず)、1週間に2回も全身麻酔で手術をしていたらしく、たぶん精神的にも荒れていたし、自分と重ねたと思うのですが…


その日の夕方、私はあまり聞いていなかったのですが、担当看護師さんがAさんに、『ワガママばっか言わないの!』と言ったらしく、その瞬間Aさんが、『もうほっといてよ!!ブス看護師!ブースブース!!』と泣きわめき始め…ほかの看護師さんにも手がつけられなくなってしまいました。

夜勤の看護師さんが、サバサバした若い看護師さんで、Aさんは気に入ったらしく、なんとか落ち着いてはくれたのですが、事ある事に看護師さんへの文句、医者への文句を言っていて、聞いてておかしくなりそうでした。


部屋移動のお願いも考えたのですが、退院までそんな長くないし、イヤホンをしていれば周りの音シャットアウトされるし、『そんなに気にしないでいよう~!』という軽い気持ちで過ごしていました。


2日後の朝、Cさんが別の部屋に移動しました。

Aさんは『私のこと、うざがって移動した!!私に聞こえるように、"この部屋ストレス溜まる~"って言ってた!!』『一言も会話しないで出ていきやがって!あの人、変だったよね!?』とBさんに話すのです。

私も、すぐ退院じゃなかったら部屋移動していたと思うので、Cさんの気持ちが痛いほど分かりました。

そして、Aさんが言っていた、一言も話さずに、というところ。私も、一言どころか挨拶もしなかったし、怖くて姿すら見れませんでした…

きっと、私が退院したあと、看護師さんに、『向かいのベッドの小娘、何歳?何の病気?挨拶もしないで退院した、ブス!』とか言っていたのでしょう…怖い

それを恐れて、シャットアウトしていたイヤホンを外し、AさんとBさんの会話を聞いて、もし話しかけられた時に、無視しているということがないようにしよう!と思ったのですが。
なんだか、自分の心がどんどん荒んでいくような、侵食されていくような感覚になり、辛くなってまたイヤホンをつけました。

どうせ退院したら会わないんだし、どう思われてもいいや!それよりも自分の心身の健康!』と思って、好きな動画だったり、音楽を聴くことにしました。


Aさん、本当にワガママで、『は!?無理!嫌だ!』みたいなのが、口癖で…使う言葉も荒々しかったり、自分の気に食わないことがあったら、すぐ怒ってグチグチ言うのが、本当に聞いてられなくて辛かったです。私よりも、おそらく2倍以上も年上なのに…

まあ色んな患者さんがいるというのは理解していたつもりですが、こんな患者さん初めてだったので、看護師さんへの尊敬の念が強くなりました…もしこんな患者さんいたら、私じゃ対応しきれない、けど乗り越えたらどんな患者さんでも対応できちゃいそうだなあ…と思いました。もっと酷い患者さんも存在するのでしょうか…きっといるんだろうな、と思うと、私は看護師になれるのか…

最後に

長くなりましたが、私の濃い手術・入院生活の話でした。闘病生活での治療の流れとして、投薬以外の予定されている治療(手術・入院)はこれが最後でした。もう無いといいなあ!これからずっと健康が続きますように…!