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【デザイン基礎】逆ピラミッドで配置する

この記事は、以下の人を対象としています。

・デザイナーではないが紙面や資料などを制作する機会のある人
・これからデザインを勉強しようとしている人
・デザイナーにデザインを依頼しようと思っている人
・歴史のあるものが好きな人

お久しぶりです。じゃりです。
前回は「バランスのとりかた」についての記事を書きました。
今回のテーマは《 逆ピラミッド型情報伝達法》です

「逆ピラミッド型の情報伝達法」は、「重要度の高い情報から先に提示」する技法で、瞬時に聞き手に概要を伝えられるのが特徴です。情報が溢れる現代において、「瞬時に伝える」ことは興味を持ってもらうための重要なポイントでもあります。

逆ピラミッドはニュースのトピックスなどにも使われている技法です。

今回は、「逆ピラ法」を使ってデザインする手順を3つのステップでご紹介します。


STEP 01 : 最も伝えたい情報を決める

まず制作に取りかかる前に、何を伝えたいかという「目的」を明らかにし、情報を取捨選択します。
伝える側はたくさん伝えたい反面、受け取れる情報量は限られています。目的をしっかり決めて、無駄な情報をできるだけ無くすことで、見る人の印象に残りやすくします。
初めに目的を決めておくことで、依頼者・デザイナー・クライアントの間での認識が統一され、無駄なすれ違いを防ぐことにも繋がります。目的とは下図のような、チームのみんなが目指すゴールのイメージです。

ヒアリングの段階で「目的」と「素材」を決定し、それ以降をデザイナーに任せるとスムーズに進行できる。

STEP 02 : リード文と本文を決める

逆ピラ法の構成は「リード文」+「本文」です。

リード文とは、「5W1H(※)をまとめた文章」。本文とは、リード文に続く詳細情報のかたまりです。これをSTEP01で決めた目的に合わせて表現していきます。

(※)「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」

リード文は、その後の情報を読まれるかどうかを判断される、とても重要な要素です。

STEP 03 :目線がスタートする場所に配置

最後に、配置する場所です。重要なものを「目線がスタートする場所に置く」ことで、一番初めに見てもらうことができます。

人が平面を見る時の視線の動きは、縦組と横組で変わります。
タテ書きであれば右上からヨコ書きでは左上からスタートします。
この目線誘導に従って、重要なものから配置していきます。

では実際に画面に落とし込んだ例をお見せします。
ところで、エジプトのピラミッドといえばツタンカーメンですよね。
カーメン、かめん…仮面。

ということで、今回は私の好きな「世界の仮面」を題材にデザインしていきたいと思います。

【例1】配置の修正

まずは配置について見ていきます。
逆ピラでない例がこちら。

(プレプレは日本でもインテリアとして大人気。)

内容は伝わりますが、全体像を理解するのに時間がかかる印象です。
続いて、逆ピラな例。

どうでしょう。単純に文字の配置を変えただけですが、逆ピラで配置することで内容が瞬時に伝わります。

【例2】リード文の修正

次に、レイアウトはそのままにリード文だけ変えた例を見ていきます。

(この泥は井戸の地下から掘ったもので、硫黄のような匂いがするそうです。)

上のデザインでは、仮面の名前を押し出していますが、なんだか印象が薄いです。

そこで、リード文を変えてみます。

認知度の低い固有名詞に対し、「子供が泣き叫ぶ」という情景は誰でも思い浮かべることができ、印象に残りやすくなります。

最後に

逆ピラ法を意識すると、チャットでのやりとりも効率が上がるのでとても便利。ただし、やりすぎると洋画の吹き替えのような強い口調になるので注意が必要です。順序よく並び替えたあとは、日本語特有の優しさで包みこんで伝えることをお勧めします。

それではまた。