ミニ&シュナ

生きておりますといろいろありまして、苦しかったとき悩んでいたとき、さまざまな本との出会…

ミニ&シュナ

生きておりますといろいろありまして、苦しかったとき悩んでいたとき、さまざまな本との出会いが私を、助けてくれました。 ファミリー、ニャンコ、ワンコと楽しくしてます。

最近の記事

かなしみ

短歌三首 『出逢いから 幾年月が ながれしや   うつろい易きが 人の常なり』 『佇む日 吾の気持ちを 解れとは  言えないゆえに なお想い夜』 『埋もれゆく 部屋の中ある 佇みて  思い叶わず 冬夜はふける』

    • つれづれ

      短歌三首 君知るやワクワクとして鼓動する我が身の活きる確信す 今日の日に名前を付けよう鮮やかに記憶の中に留めしために もう二度と会えぬ別れの淋しさよ思い出語り過去のことなる

      • あなたへ

        短歌三首 道に咲く可憐な花を忘れしはいつの頃より気づくこと無く なみだ涸れ夜中に一人目覚めしは遠い記憶のあの方想ゐ 飛ぶトリの姿追いかけ我は今声にならない涙溢れて

        • よろこび

          短歌三首 さりげなく言葉を紡ぐあの方が 報われし日はよろこばしきかな 貴方へと届かぬおもい我がこころ 見守りつづけ遠くにいるだけ  いつの日か逢えるその日を夢にみた されど会わぬが世の倣いなり

          『トリサンナイタ』(距離四首)

          著者、地震発生、被害、福島第一原発事故 著者1969年11月17日東京都大田区に生れる。 1989年19歳早稲田大学第一文学部に入学。 1995年25歳国際交流基金派遣日本語教育専門家として、 中国吉林省長春市にある東北師範大学赴日留学生予備校で日本語を教える。 2000年30歳1月、宮下拓と結婚。2008年38歳復活徹夜祭に受洗。6月、長男・暢誕生。【1】抜粋  <本書あとがき>2005年の末から2012年1月までに発表した作品より選んで、第四歌集をまとめました。

          『トリサンナイタ』(距離四首)

          かがやき

          短歌四首 『傘さげて、ルンルン歩く、輝きに、カラスが鳴いて、空は泣き出し』 『君のこと、見守っている、好き過ぎて、言葉に出来ず、夏の夜はふけ』 『泣きべその、カワイイ君の、顔を見て、支えてあげよう、今日一日は』 『夏の夜は、何かが変わる、予感して、こわれし私、一人たたずむ』

          『つぶやき』

          短歌四首 『雨の日は、傘はカラフル、シトシトシ、見あげる上は、雫ポトンと』 『求めしは、悲しきことと、知りつつも、なほ貴方へと、向かいし我が身』 『雫ちゃん、カワイイ可愛、雨の日に、つぶやき楽し、ツイッターを見』 『めぐり逢い、はるか彼方の、貴方へと、生くる望みを、言霊とどけ』

          『つぶやき』

          一人

          誰か話したい、 電話かけてきてよ。 暗闇の中、私だけ。 誰とも話さなくなって、どれくらい。 最後に話したのいつ、解らない。 誰か話したい、 電話かけてきてよ。 私ここにいる、みつけて。 おねがい。

          『人形』乱歩にみる人形愛

          人形の語義、作者 <人形>人間の姿を模造して、木、紙、土、布、ゴム、金属、セルロイド、ビニルなどで加工された愛玩品。発生の歴史は古く、最初信仰の対象としてつくられたが、中世以降は鑑賞、趣好用として発達、さらに美術工芸品として扱われるようになるなど、多面的な性格をもっている。【1】抜粋 <作者について>江戸川乱歩(1894~1965)推理小説家。三重県名張町に生れた。早大政経学部を卒業。在学中、ポーやドイルを耽読。探偵小説の習作や翻訳を試みる。大学卒業後、谷崎潤一郎とドストエ

          『人形』乱歩にみる人形愛

          ミニチュア・シュナウザー

          シュナウザーはよく。 凛とし、毅然、建つ。 風に向き、雨、叛け、 留まりて、 建つ。 シュナウザーはよく。 嬉嬉とし、毅然、いく。 風に向き、雨、叛け、 留まりて、 建つ。 シュナウザーは負けぬ。 そのまま、、、生く。 風に向き、雨、叛け、 諦めぬ、 心。

          ミニチュア・シュナウザー

          ぜつぼうの濁点

          作・原田宗典 絵・柚木沙弥郎 教育画劇 2018年12月10日7刷 はじめにTwitterの中でご縁をいただき、本書に巡り会うことが出来ました。本稿に入る前に、ご紹介頂いたお二人の方に、心よりお礼を申し上げます。 あらすじ ひらがなの国でのふしぎなお話。道端に「゛」と濁点のみが、置きざりにされる場面から、ストーリーは動きだす。 悩みぬいた末、絶望は長きにわたり仕えた主にうちあけ、すててくれと懇願する。「ぜつぼう」から離れ、単体となった濁点。 次の主を求めて『ひらがな

          ぜつぼうの濁点

          職業としての小説家

          村上春樹著  2015年9月17日第1刷発行 スイッチ・パブリッシング はじめに この作品は村上春樹氏の自伝的エッセイであると同時に、小説家及びライター等に対する、マニュアル書の性格を有する。 あらすじにうつる前に、本書の成り立ち及び構成を記す。本書あとがき裏側に掲載されている文章を、そのまま転記する。【本書の第一回から第六回までは「MONKEY」vol.1~vol.6(スイッチ・パブリッシング刊)】に連載され、第十二回は「考える人」2013年夏号(新潮社刊)に掲載され

          職業としての小説家

          羊をめぐる冒険

          村上春樹著 講談社 2016年8月10日 第39刷 1.はじめにこれは私の個人的な見解を著したものです。読み方、解釈、チョット違うんじゃないかと思われる方も、どうかご容赦ください。つたない内容でございます。ご意見、感想などいただければ幸いです。 作品は、野間文芸新人賞を受賞しました。関連しているデビュー作「風の歌を聴け」と、それに続く「1973年のピンボール」も読了した上で読んだほうが、分かりやすいかもしれません。単体で読んでも十分に村上春樹の世界を堪能できます。 2.

          羊をめぐる冒険