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僕たちのナポリタンがナポリタンを超える3つの理由

ナポリタンは僕たちのスペシャリテです。

その名も、ナポリタンを超えたナポリタン

「みんなお馴染みのナポリタンを少しだけアップデートしたい」という思いからです。

その名前たる所以は3つの理由があります。一つずつ解説していきます。

①なめらかなナポリタン

ナポリタンはフライパンの上でベーコンや野菜を炒め、パスタと合わせたらケチャップを加えて全体に馴染ませるというのが基本でしょう。

ナポリタンは炒める工程が多い分、意識しなければ水分が飛び、乳化することなく油が全面に出てテカテカに仕上がることがあります。

それでは、気持ちよさがありません。なめらかなナポリタンを作るために重要なのが、水分量です。


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だから、茹で汁もしっかり加えます。そして、仕上げには生クリームも少量加えることで保湿され、しっとりとした仕上がりに。

食べる時にするすると麺が持ち上がり、ストレスなく食べれるナポリタンをゴールイメージにしています。

②キレのあるナポリタン

僕らが考えるキレの種類には、温度、食感、味の落差など様々なものがあります。ポイントはコントラストです。

ナポリタンを超えたナポリタンでは、食感のコントラストが生み出すキレを最大限に意識しています。

なめらかに仕上げたソースの中で、パスタを口に運ぶとしっかりと感じるアルデンテ。
さらに、あえて食感が残るようにカットと炒め具合を計算した玉ねぎやピーマン。

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なめらかなナポリタンの中で、はっきりとした食感がキレを出し、噛むたびにリズムを生みます。食感まで計算されたナポリタンなのです。

※ランチ営業の際は提供の関係上、いわゆる″ロメスパのナポリタン″を提供しているため、茹で置きした太麺スタイルです。しっとりなめらかなソースに、野菜の食感は同じですが、パスタの食感はアルデンテにはなりません。ロメスパスタイルにはほんのちょっとデミグラスソースを加えることで、さらにコクを出しています。太麺の郷愁感もそれはそれでやっぱり美味いものです。
しかし、懐かしさだけでは終わらせないのが、ナポリタンを超えたナポリタンたる所以です。

③コクのあるナポリタン

ナポリタンといえば、ケチャップ味です。
ケチャップは、酸味が前にありつつ、塩味、甘味、旨味が詰まっています。
僕らが目指すのは、″甘じょっぱ酸っぱい″ナポリタンです。
だから、ケチャップを2回に分けて入れます。

1回目は野菜を炒める時。ここでまずケチャップにも火を入れることで酸味を飛ばして甘みを引き出します。

2回目は茹で上がったパスタを入れた後。甘さを感じられつつ、ケチャップの酸味が立つように、2回に分けて入れるのです。
甘さはコクとも言えます。
隠し味にほんのちょっと砂糖を入れると料理が劇的に奥深く仕上がることがあります。このナポリタンには砂糖は入れませんが、同じ理論です。

この甘さがなんとも言えない美味しさになるのです。

さて、さらに仕上げに加えた生クリーム、そして火を止める時に加えるバターで乳のコクを加えると奥深さがさらに増します。
仕上がりをしっとりさせるためだけではなく、味わいに奥深さを出すために、甘さによるコク、乳によるコクを効かせるのです。

点で狙えば、そこはもう″レストラン″

銀皿の上に乗った郷愁感のあるスタイルに、僕らが考えられるナポリタンへのこだわりを詰め込みました。

レストランで食べられる食事とは、もちろんトータルのバランスの良さ、新しい味わいとの出会いなど、色々な素晴らしさがあると思います。

僕らが考えるレストランの料理とは、それは点の仕事になっているか?ということです。

なんとなく『甘じょっぱ酸っぱいからいいよね。』なんてのはなく、塩気が立って″しょっぱ甘ずっぱ″でもなく、酸が立って″酸っぱ甘じょっぱ″でもないのです。

これだけ解説をするということは、責任があります。
食感や味わいを点で狙ったナポリタン。
レストランが作る、パスタ料理としてのナポリタン。

それが、ナポリタンを超えたナポリタン。

ぜひお召し上がりください。

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オムレツとナポリタンの夢の共演「オムナポリタン」
ナポリタンを超えたナポリタンの作りかたはこちらでご覧いただけます。

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