23歳あきらめモード

大学を卒業し、フリーターで大阪に来て一人暮らしを始めた。
3月まで営業マンとして働いていた会社をやめて新しい挑戦をするんだって思い切ってこっちにきたはいいものの、引きこもりがちになって夜には泣きじゃくり寂しさを消費的な行動で埋め合わせ、毎日自問自答をする日々になってしまった。ケータイには登録した人材派遣会社からのメールが5分に1回くらいのペースで鳴り続けていていつのまにか私のメールフォルダは何百ものメールサインがついている。

””1年目から年収1000万!!
””実力次第で稼げます!!
””残業ほぼなし!定時上がり!
””年収350万円~エンジニアとして新しい人生を~~

あーーー
ばからしい
「あなたにオファーが届いています」という文字を見る度にクソ野郎、クソブラック会社、bot使いやがって、などと思ってしまう。
そしてこんなものに登録している自分さえも惨めに思えてくる毎日。
なんだろう、こうやって不安につけこむ広告、キャッチコピーがビジネスのトレンドなのかとため息がでてしまう。

わたしはもうあきらめていた
認めたくないし、そう思いたくなかったけど鬱なのかこの生活のせいなのかこの社会構造に中指たてて自分の意志を信じきって生きることに怖さと諦めと不安と焦りなどが莫大にのしかかった。

私はどうせできないかも
みんな働いてるんだしわたしも就職しなきゃみっともない
かっこいいキャリアを歩んでいる人を追うべきでは
私は本当はイレギュラーな道は合ってない。ちゃんといい仕事ついて給料をちょっとずつ上げていくべきでは

就職サイトや求人をインターネットで見れば見るほど自分の意志に自信がなくなってきて、この社会に適合しなくては生き残れないんではないか?これってダサい生き方をしているんではないか?と自分を大衆の1人からの目で見るようになってしまった。
夢とか希望とかやりたいこととか、そういうことを述べることがもうカラッカラに乾いてて、何を言ってるの?って冷たい目で見てしまう。そんな感覚に陥っている。

そんなふうにならない!って信じていたけどあまりにも私はバカ真面目でバカ完璧主義者でバカ素直だったかもしれん。今は人と話すことも怖いし、夢とか希望なんて雲をつかむような存在で、語ることさえも諦めな心である。
そんなことを書いていたらもっと心が沈んできたからもう書きたくない

やりたいこと!
好きなことを仕事に!
強みをのばそう!
こんなフレーズがほんっとに気持ち悪い。こういう広告やキャッチコピーを見すぎたから頭が洗脳された。SNSは怖すぎる

とまあそんなことを言ったって、なにも変わらないけど
希望とかやりたいこととか好きなこととかバカどうでもいい
自分が生きる意味とか価値とか年収とか地位とか考えれば考えるほど頭が腐ってきて、自分が自分じゃいられなくなる。一般人の1人に染まっていく私が気持ち悪い みんな同じこと考えてそうだ
日本人のone of themになることが自分のラインを越えてしまうことはわかっていて、それに踏みとどまっているのが今。まさにあと一歩だせば一般的な新卒23歳としてのレールを走ってしまう気がする。

会社に入ればラクなのに
「みんなと同じ」がいかにラクかをもう知っている。考えなくていい、目のまえのことをこなせばいい、こんなに未来を考えなくてもお金は入ってくるし生活ができる。それがどれだけラクかを私は知っているから戦っている。この戦いに終わりが来る日があるのかまったくわからないがタイムリミットは迫ってきている。


じぶんの目で見たものだけが真実だよ、ゆりーちゃん


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