見出し画像

この試験、まじで何?

一級建築士という資格をご存知でしょうか。「何かよく分からないけど難しそう。」みたいなイメージでしょうか。

例年の合格率が10%前後の、けっこう厳しい試験。
とくに2次試験の製図は6時間半のあいだ、息つく暇もなく脳みそフル回転して爆速で図面を描かないといけない試験。(腕が死ぬ)

そんな製図試験を、ぽよちゃんは紆余曲折ありながら産後1ヶ月で受けました。

で、ここでは、「わたし、こんなに頑張りました⭐︎みんなも頑張れ!」って話は1ミリするつもりなくて、最早ただの愚痴なんだけど、「なんで、この状況で受験せざるを得なかったのか。」って話。

受験要件変更にキレ散らかした初受験

そもそも、ぽよちゃんが新卒で入社した当時は一級建築士の受験要件に
「大卒は実務経験2年以上。」っていうのがあったから、
新入社員のぽよちゃんは受験資格がなくて受験できなかったのね、

ようやく2年経つぞ!受験するぞ!ってタイミングで急に受験要件から実務経験を撤廃したんよ。試験元は。
はア?私の2年間返してくれる?(怒)

もう少し早く、ぽよちゃんが独身の時に要件を撤廃してくれていたら、
時間もお金も自分のためだけに、いくらでも使えたのに。あーあ。

と怒っても仕方ないので、令和3年度に初めて受験。
なんとか学科は合格したけど、この時すでにポヨちゃんは結婚しており、
第一子がお腹の中にいたので、その年の製図試験はパス。

怒りに満ちた予備校時代

来たる令和4年。
0歳児の保育園席取り合戦を勝ち抜き、復職を果たしたポヨちゃんは、仕事と育児に翻弄されながら、週末は子どもを夫に任せて予備校Sに通っていたのね。

だけど、前述のとおり実務経験なくても受験できるようになったから、予備校はもう若い子達ばっかりなわけ。新卒社会人と大学院生ばっかり。

アラサー中堅サラリーマンで乳飲み児抱えてるポヨちゃん、マジでめっちゃマイノリティ。

で、若い子たくさんいるから、講師もそっちに照準合わせてくるのよ。
「講義の後も遅くまで残って課題やれよ!受かる奴は皆やってるぞ!」
みたいなテンションで接してくるわけ。

アホか?
そんな時間がないから高いお金払ってノウハウを学びにきてるんだが?

て言うかお前ぜったい普段そんな熱血キャラちゃうやろ。

みたいな感じで毎週キレ気味に出席してました。(講師はまじで私のこと扱いづらかったと思う。すまんな。)


やり場の無いモヤモヤを抱えたまま(そして製図スキルも全然上達しないまま)、
試験当日を迎えて、試験開始。頭の中まっしろ。不合格を確信。


そして合格発表前からスマホにバンバンかかってくる営業の電話。

少しは自分達の指導力不足を省みて欲しいんだが?(甘え)


そこでポヨちゃんは確信したのね。
「予備校、無理。」

ここで出てくる「2人目どうする?」問題

結果は案の定、不合格(ランク3)。
で、次の製図試験を受験するかどうか、年明けに家族会議ですよ。

何故なら、そのとき既にぽよちゃんは第二子を妊娠していたから。

合格するまで妊活自体を見送ることもできたけど、35歳以降はもう高齢出産なわけですよ。

たかが資格試験のために家族計画を調整するっておかしくない?
でも妊娠したら試験どうするん?
そもそも高齢出産しんどくね?

ぐるぐるぐるぐる考えた結果、考えても仕方ないと悟り(考えるのが嫌になり)、見切り発車で受験を決意。

今回の受験で思ったこと

七転八倒の末、なんとか受験会場まで辿り着き、受験することができたポヨちゃん(いつか詳しく書きたい。)

様々な事情で試験勉強に割くリソースを削らざるえない人達にとって、製図試験はマジで鬼門。机に向かわないと勉強できないし、試験自体に情報戦の側面が強すぎる。大学受験の時みたいないわゆる「傾向と対策」の比じゃない。暗黙の了解が多すぎる。

私の意見はあくまでn=1だけど、この試験の本質って建物を安全に設計できる人材に資格を与えることでしょ。学科試験の難易度を引き上げて、製図試験廃止すれば良くない?(過激派の意見)

そもそも時間と金が揃わないとアクセスできない資格ってヤバい。
貴族の嗜みか?知らんけど。
頼むで国交省のえらい人。

とにかくみんな、毎日おつかれさま。
ほんと、もう、合格したい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?