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逝く人の願いと、遺った者の思い
父の三回忌を控え、先日繰り上げ法要のために遠征をした。今回は家族の同行も知り合いの参加もなく、全く一人だった。
母のときも祖父母のときも、一緒に悼む人がいた。
喪失体験は同一になりえないながら、失った悲しみは共有できる部分があった。それが痛みを和らげる効果があるから、遺族は親族で集まって儀式を行うのだ。
今回はそれが、ない。自分と同じように喪失を悲しんでくれる人はもういないのだと考えた時、悲しみ
方針変更〜葬送ノウハウの前に、自分の感情の整理をしよう〜
自分と似たような局面に立つ誰かの役立てばと、少しでも体験を共有したいと考えたのに、筆が進まない。
理由は簡単だ。まだうまく自分の感情整理ができていないのだ。煩わしい手続きを終え、ようやく純粋に故人を悼む段階に立ったばかりなのだ。まだ無理なのだ。
何十年も前に他界した母は、私の足場であり基礎だった。彼女を看取った時は、自分の足元の地面が根こそぎ崩壊したようだった。しかし、彼女に対して当時の自分にで