55.魚に鼻はある?

 半分あって半分ありません(?)

 鼻は動物に備わっている感覚器官の一つです。嗅覚を司るものですね。他にも呼吸につかったりします。(それなのに鼻って詰まりやす過ぎやしませんか??変なもの吸い込むよりかは何も吸い込まないという選択という事ですか??)
 空気中の物質、揮発性の化学物質を鼻の粘膜で感知して遠くの情報を感じ取ります。舌は水溶性の化学物質を味蕾で感知していますが、美味しさには匂いも重要ですよね。
 自然界においても嗅覚はなくてはならない感覚器官ですし、人間社会でも重要な立ち位置でしょう。街中でどこからともなくカレーの匂いがしたらカレーが食べたくなることもしばしばです。

 魚においても”匂い”は重要な情報です。岩礁やサンゴ礁など入り組んだところに住む魚も多くいます。概して視界が利きにくい環境ですので、光線が通らない場合でも情報を取り入れることができます。さらにそのそも光の無い深海の世界では言うまでもなく匂いが重要ですし、水質が濁った閉空間の場合、嵐などで泥が舞うなど、光が届かない状況もあります。
 ただ、魚は水中に住んでいますので”水溶性”の化学物質を感覚器でとらえています。

 そうなんです、鼻の役割は同じく遠くから流れてきた化学物質を知覚することですが、水溶性となれば人間と勝手が違うのです。強いて言えば魚は「遠くから流れてくる味を感じている」が正しいでしょう。
 人間でいう味は舌で感じますが、魚は鼻(実はそれ以外でも)味を感じているわけです。
 ちょっとお得かもしれませんね。

 

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