37.【思い出】NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS part.1

 ※ネタバレを含みます
 …公開が1993年の映画なので時効(?)でしょうか?

ハロウィン・タウン。それは年に一度のハロウィンのお祭りを人間界へ送り出す不思議な町。しかし、この町の人気者“カボチャ王”ことジャックは、毎年同じように繰り返されるハロウィンの準備にうんざりしていた。ある日、ジャックは森の中で奇妙な扉を見つける。そのひとつを開いてみると、そこはハロウィン・タウンとはまったく別の、陽気で明るいクリスマス・タウンだった。一面の銀世界にピカピカ光るライト、心はずむケーキやツリー、そして優しい人たち。たちまち、その初めての世界に魅せられたジャックは、彼に想いを寄せるつぎはぎ人形サリーの心配をよそに、自分流のクリスマスを計画する。ジャックが夢見たハロウィン風クリスマスとは…?

https://www.disney.co.jp/studio/animation/0867

 ティム・バートンが手掛ける原作をミュージカル映画にしたもので全編ストップモーションアニメで作成されています。ティム・バートンの独特の世界観からなる不気味で奇妙だけどどこか憎めない魅力あふれる作品になっています。大好きです。
 季節ものの作品ではありますが、ハロウィン~クリスマスまでの期間にいつみてもおいしいという賞味期限の長さも地味に好きです。

好きポイント

①ポジティブに裏付けされた止まらない行動力

 主人公はハロウィン・タウンのパンプキンキングことジャック・スケリントン。とにかくスタイリッシュ、その様相は骨でありながら綺麗でしなやかな蜘蛛のようです。自信も満載で行動力もあります。人望も厚く紳士です、まさに主人公。ただ結構突っ走るタイプなのか今作のドタバタを引き起こします。
 まさかのクリスマスの乗っ取り。豪胆が過ぎます。ハロウィン・タウンでは364日かけてハロウィンに臨みますが、おそらくクリスマス・タウンでも同じでしょう。それをハロウィンからの2ヵ月足らずでクリスマスの準備もできると踏んだ自信。二点ですごい。
 予想通りと言いますか、当然失敗してしまいます。ついには軍に大砲で撃墜されてしまします。打たれた瞬間でもクリスマスを祝い「みんなに楽しい夜を」と墜ちてゆきます。打たれてもなおこの言葉がでるでしょうか、ジャックは本当に全力でクリスマスをお届けしていたのです。どこで間違えてしまったのでしょうか…。自らの全力の好意を撃墜さてしまったのです、失意の中で打ちひしがれてしまうでしょう。ソリは燃え、サンタの衣装も黒焦げ、ジャックも取り返しのつかないことをした、と自分を責めます。
 しかしジャックのすごいところは正しい自己分析「悪気はなかった。」から導き出される「Well, what the heck, I went and did my best.」全てが詰まっています。そうなんです、やれる事はベストを尽くすこと。相手の受け取りはこちらがコントロールできることでありません。
 このポジティブさで立ち直り「自分を取り戻した」と、次につなぎます。そして事態の収束のためすぐに行動に移すのです。打ちひしがれる事を否定はしませんが、それでは何もかわりません。切り替えの早さもキングたる所以なのでしょうか。

 NBC愛が止まらないので次回に続く。

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