3.CADで作ってその後どうするの :メッシュ徒然
めでたくAutoCADで3Dの形状を作れるようになったわけだが、AutoCADというのは結構閉じた世界で回っているらしく、エクスポートできるファイルフォーマットというのはあんまりない。解析ソフトでは当然dwgなんか読めないので、エクスポートフォーマット頼りなのだが、Inventorならいざ知らず、AutoCADでは3Dで描いてもigesで書き出す、という気の利いた機能はない。
解析ソフト、というか、CCMでインポートできる形式のフォーマットのリストと、AutoCADで書き出せるフォーマットを見比べて・・・ありました、STLというやつが。しかも、これ一択。
これも幸か不幸か、STLしかないお陰で、世に言う「CADファイルをインポートしたら、その後は死ぬほど修正しないと解析に使えない」という目には会わずにすみました。ありがとう、STL。
だけれども、その当時はまだ3Dプリンターも有名ではなく、ベンダーさんに聞いても「STL?使えるんですか、そんなファイル」なんて感じ。でも、それしか使えないんだから仕方ないじゃん、自分でどうにかするよ、ってことで。
で、幸か不幸か、その当時(たしか、CCM V3くらい?)は、インポート画面ではデフォルトで「Region」にチェックが入っていたので、そのままインポート。Feature Curveを自動、手動で設定して、面を分けて、Interfaceを手動で設定して、というのをちまちまやっていくのですが、そもそもSTLというのはインポートしても面の欠損とか裏返っているとかそんなことは皆無。ただ、曲面のある場合はまれに内側と外側が微妙にずれることはありますが、それは形状を描く時点でわかるので、はじめから多角形にしたり、インポートした後で抜いて同じ曲率を生成したりと、ちょっとした工夫でなんとかなりました。
で、このSTL、便利だけれども素性を知らずに数年使っていたところ、「CTスキャンの形状を解析に使いたい」という話で、新たな展開を迎えることになるのであった。
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