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ソーラーパネルとポータブル電源で夏のエアコン電気代を節約!元は取れるのか?

日々、ポータブル電源とソーラーパネルで検証をしているパワーバンクス:京寺美里(@powerbanks51)です。

今回は、40℃越えのとんでもなく暑い日のデータを元に、ソーラーパネルを使ってエアコンの電気代をどれだけ節約できるか、そしてより効果的な使用方法について考えてみます。

はじめに

もうエアコンなしで夏を過ごすのは不可能ですね。北海道や沖縄、勝浦とかならありえるけど。電気代も上がってますので、なかなかしんどいですね。そこで注目をされているのが、ポータブル電源とソーラーパネルの活用です。

今回は、実際のデータを基に、ソーラーパネルがどれだけエアコンの電気代を抑えられるか、そしてより効果的な使用方法を探っていきます。

結論としては、ポータブル電源とソーラーパネルの元を取るのは困難です。ポータブル電源ブログを運営している人間の言うことではないかもしれないけど。

データの概要


  • 測定日:7月の最も暑い日

  • 測定期間:9:00から17:00まで(8時間)

  • 測定間隔:30分ごと

  • 記録項目:時間、外気温、累計電力消費量、ソーラーパネル発電量、累計電気料金

  • 環境:南向きの日本家屋、室内は無人、エアコン設定温度は一定

  • ポータブル電源:ALLPOWERS R3500 & B3000(製品スペックを考えると激安)

  • ソーラーパネル:レノジー 両面ソーラーパネル 220W × 2枚 = 440W

この日がどれだけ暑かったかというと最高気温40℃越え!


1. 外気温とエアコンの消費電力量の関係

外気温とエアコン消費電力量の関係グラフ

観察結果

  1. 外気温のピークは14:00頃の37.8℃

  2. 消費電力量のピークは16:00頃に現れている

  3. 午前中は比較的消費電力量が安定しているが、午後に大きく変動

考察

  • 南向きの家屋のため、午後の日射の影響が大きい

  • 日本家屋の特性上、外部の温度変化の影響を受けやすい

2. ソーラーパネルによる電気料金の節約効果

ソーラーパネルによる電気料金節約効果のグラフ

観察結果

  1. ソーラーパネルの発電量は11:00-12:00を除き、14:00まで消費電力量の40-55%をカバー

  2. 15:00以降は発電量が大幅に減少(パネルが影に入ったため)

  3. 最も節約効果が高いのは11:00-12:00で、約55.4%の電力をソーラーパネルでカバー

具体的な節約効果

  • エアコンによる1日の総消費電力量:3960Wh

  • ソーラーパネルによる1日の総発電量:1622.5Wh

  • 節約率:約41%

  • 金額換算:144.1円の消費に対し、59.1円分を節約(1kWhあたり36.40円)

ソーラーパネルの元は取れるのか?

検証環境で1ヶ月間、エアコンを稼働させ続けると約8,000円ほどかかります。

節約率41%と考えると、1ヶ月の節約額は3,280円。220Wのソーラーパネルが2万円程度で手に入るので、半年で1枚分の元が取れます。今回は、2枚使っているので1年で元が取れるかな。

問題はここからです。ソーラーパネルで発電した電気をそのままエアコンに送って使うことはできません。直流を交流に変える必要があります。

色々な方法がありますが、ポータブル電源ブログを運営していますので、ポータブル電源を使うパターンで考えます。

400W近い発電量を受け入れつつ、数時間分貯めることができるポータブル電源を購入するのに、10万円程度かかります。この部分の元を取るのに3年以上必要。その間に壊れちゃうかもしれないし。

補助金とか使って、蓄電池を設置するならば、ありかもしれない。電気代節約のためにポータブル電源とソーラーパネルを導入しても元は取れないと思います。

しかし、ポータブル電源とソーラーパネルは、電気代節約だけでなく停電時にとんでもなく役立つので、導入することをおすすめします。


3. ソーラーパネルの発電効率

時間帯別ソーラーパネル発電効率のグラフ

観察結果

  1. 発電量のピークは13:00頃で、360Wを記録

  2. 9:00から12:00までは比較的安定した発電量を維持

  3. 12:30から13:30の間に発電量が大きく増加し、その後急激に減少

  4. 15:30以降は建物の影響で発電量が0に

まとめ:より効果的なソーラーパネル活用法

  1. パネルの増設:現状の2枚から6枚へ増やすことで、ほぼ100%の電力をカバー可能

  2. 遮熱・断熱対策:家屋の断熱性能を向上させ、エアコンの負荷を軽減

  3. ポータブル電源の活用:余剰電力を貯めて、夕方以降や曇りの日に使用

初期投資費用を回収するのは大変だが、災害時の備えとしての効用を考えると投資価値あり。


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