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あかいかっぺ
二〇一七年十一月十六日木曜日
明け方四時ころのんさんが起きて授乳、じわじわ意識がもどってゆく。風呂上がりののんさんを受け取って授乳してそのまま眠ったことがゆっくり確認されて、お風呂に入らずじまいじゃないか、はみがきしていないじゃないか、と気がつくほどに意識がはっきりしてゆく。授乳を終えて五時。湯船につかりたかったきもちがくろいもやもやにならないように、お湯をためはじめる。なにをしたわけでもないけれど(ごほうび)なんて思いながら。
お湯をためながら日記をつける。のんさんの二才が見えてきたと書きながら、なんだかでもまだとおくかんじて、たしかではいこわさみたいなものを思ってしまって、書くかなやんだ。
このごろよく日記をためるけれど、こうやって書くとすうーっとひりひりちくちくが溶けてゆくんだな。書くことが没入しないように、しすぎないように、してくれている。朝、たたたっと明け方のことと昨日のすこしを綴り、いつものようにのんさんははやおきだったけれど、二日ごとの掃除のある日だったけれど、のんさんとよくわらった。彼女はひとりであそんでくれていたんだなあとわかった。アンパンマンを見ている彼女の後ろにたまたまいて、彼女がふりかえったのでそちらを向くと、とてもほっとしたかおでにかあっとわらった。彼女がいずれずんずんひとりでいろんなことができるように、ほっとをむくむくむくとしてゆけたら。畳のうえでぐるぐるまわる。ただそれだけなのに彼女はげらげらわらった。回り出したらわらいはじめちゃってなにをしたっておかしいというようなくらいわらっていた。ひと呼吸するように彼女とあそびながらぎったんばっこんゆけばいい。
晩ごはんは、さといも焼き、ふろふき大根、塩きんぴら、ぶた肉と青梗菜の炒めもの、きのことかぼちゃの豆乳味噌スープ、ごはん。
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