見出し画像

バターサンドのなる木

二〇一七年四月十六日日曜日


晴れ (夏だ、これは!な暑さ)


いくこさんとどっちゃんの結婚パーティーへ招待していただいたので三人で出席。


向かいながら電車のなか、歩きながら、突き詰めすぎてチープになるの話、実践としての図工などなど帽さんのもやりとわたしの提案とを喋る喋る。歩きながらというのは、きもちよく会話がめぐる。”思い込む覚悟があるかどうか。”


パーティーはパーティーであって、でももっと素足をほおっぽりだせる、賑やかなピクニックに来たようで。パフォーマンスアートであって、ワークショップであって、ピクニックであって、お祝い。それはとても彼らのやさしさと誠実さと遊び心が合わさってかたちになっている。そう思った。


共同企画と進行と指揮者とパフォーマンス兼ダンスをしていたアオキッドさんに惚れ惚れ。マイクを持って喋りつづけ、水泳キャップにゴーグル海水パンツになり踊り、そこにしかない音楽の指揮者をつとめた。それはいわゆる余興にあるおふざけではなく大真面目な祝いの儀。喋るほどに踊るほどにまじめさが滲み感じられた。


進行をするひと、たべるものをつくるひと、音楽をかけるひと、受付をするひと、会場を装飾するひと、場を運営するひと・・・たくさんの役割がみつけられて、はてさてわたしならばなにができるのか、どんな役割がしたいのか、なんてことをぼんやり思う。式の時にも配布してもらった、二人のことを紹介する新聞を今回も配布してもらった。そういったかたちですこしちからになることができた。文章をかいて彼らの思いをつたえる手伝いをするという役割。とてもとてもいいじゃないか。たくさんあるなかで、じぶんで改めて選ぶとしてもこの関わり方がいいな、と思った。


会場の最寄駅までの電車のなか眠っていたのんさんはご機嫌。いくつもある境界線をくぐりぬけて、好奇心の趣くままに歩き、ジグザグに縫うようにあっちとこっち、そっちとこっちを繋いでいた。彼女にしかできない役割だったように思う。のんさんのおかげでたのしいがおおきくおおきく膨らんだ。

いくこさんの書かれた詩もよかったな。縦書きのあたまは並びお尻はばらばらの、あの詩のならびをひさしぶりにみて、とってもいいな、好きだなーなんて思った。

改めておめでとうおめでとうおめでとう。たのしい日をありがとう。


夜ごはんは、六甲山にてお好み焼き、ポテトサラダ、キムチ、きゅうり、じゃがいもとウインナーのグラタンなど。


夜は、はけのおいしい朝市 at 武蔵野公園の打ち上げに参加。夜ののみかいに参加だなんて、いつぶりだろうか。どきどきしていたけれど、のんさんの協力のおかげで参加できた。そして、ひさしぶりの六甲山もうれしかった。帽さんはうれしそうにたのしそうに話したかった会いたかった方と話せていてなにより。わたしもひそかにファンであったお店の方に挨拶を。すきのきもちがあると、すっと手が伸びる。そこに自信がないとまようんだな。


二人のねむいねむいさんは家に着いて十五分くらいのあいだに眠る。寝息を聞きながら、ハーブティーと日記。おおきな音のする場所にいたからか、声がかれている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?