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もむ・ちぎる・擂る (する)

二〇一七年十二月十八日月曜日

はれ

なにかがとってもくたくたで のんさんにおおきな声で怒る怒る。

のんさんが鍵をしめて外に出されたりして それだって 説明したらいいだけのこと。どうしても今日はぷんすかマン。

なやんでいたけれど これはこのまま二人でいたらよくないなあと「えいっ」とこの街のあの森で行われるハーブソルトをつくるワークショップに参加しますとれんらくをした。れんらくをした途端なにかがすっと軽くなってのんさんに怒るスイッチは消えた。どうかしていた。のんさんはまねをするから なにか叶えてくれないことをおおきな声をだしてがみがみ言ったりした。こんなふうに言ったって伝わらないね。

晩ごはんは、煮込みうどん(手羽元と大根の煮物の残りの汁をだし汁でのばして野菜と油揚げを投入)、冷奴、母のトマト煮込みミートボール、生さんのきんぴらごぼう。

ワークショップから帰ってきて くたくた。なににくたくたしているのか 今はよくわからない。けれど たべものをつくることをたべもの屋さんではない切り口でものつくりとして捉えるということは知っていたような気もするけれど それをつかめて わたしにはメカラウロコおおきな驚きとよろこびがあった。営むひとが途中で昼寝をして 来ているひとが「すこし休めたのね よかった」と話す。それぞれのひとがなにかの役になることなくそのひとでいる。のんさんもそこにのんさんのままいることができて みんなが微笑んでくれる。ききさんやせいさんが遊んでくれていてわたしはつくるに向き合えた。あらためて ここは奇跡の場所だなあ。

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