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かっぱかっぱかっぱ

二〇一七年十月二十三日日曜日

かんくんのお下がりの合羽はおおきくてズボンの裾は三回ほど折った。三人共上下合羽を着て選挙へ向かう。家の前は雨の音で満たされて静けさがあった。外に三人で行けることを愉しいという様子ののんさん。彼女は雨でも台風でも新宿でも長野でも変わらない。

なんだろうという感じで帽さんにひょこひょこついてゆきながら帽さんをまねて投票箱に手を伸ばす。彼女もじぶんのきもちを入れていた。

帽さんの仕事に必要なものを購入するためにとコンビニへ向かう。浮かぶ砂利道の上を選び歩くわたし、深い水たまり長い水たまりのまんなかを選び歩くのんさん、ひっぱられていっしょに水たまりを歩く帽さん。「登山かフェスみたい」


みえない電波線をつかって、あるひとと、ある家族と、いくつもの対話を重ねてなにかが揃ってきているように感じてふつふつとぼんやりとでも光を放つ。「こっちだ、こっちだ、ゆっくり急げ」

晩ごはんは、鶏の醤油麹焼き、ふろふき大根、パクチーサラダ、小松菜のおひたし、お味噌汁。

わくわくがあるから、大丈夫こっちだというのがみえているから、テレビをつけてすこししょんぼりしてもへいきだった。

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