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じてんしゃこいで、午後3じに

二〇一八年二月五日月曜日

はれ

いただいたクッキーと、百円玉2まい、紙袋を持って公園へ向かう。「もうすっかり雪なくなったね」またずいぶんと公園に来ていなかったのだな。この前来たときははらっぱが真っ白だったもの。

たまたまいつもの番茶が空っぽだったのがてつだってなんとなく自動販売機でお茶を買おうなんて思いつく。のんさんにボタンを押してもらう。「出たねー」両手で大事そうにペットボトルを持ちながらしずかに立っているけれど小躍りしそうなどきどきが見てとれる。

「おいしいね」「おいしいね」となんども言いお茶をのみ歩く。

ちいさなペットボトルを両の手で持って木々のなかにいると彼女は妖精にみえる。「いただきます」木の枝を拾う。季節柄かあまり太い枝は落ちていなくて枝も多くはない。枝拾いをすると、こどものあそんだ跡・枝をあつめた跡に出会う。帽さんがそう呼ぶのでわたしも遺跡と呼んでいる。今日も遺跡がちらほらと、だいたいそういうところにはいい枝がいる。どんな会話のなかで、どんなあそびのなかで、この遺跡はできたんだろうなあ。遺跡には手をつけないようにするのだけれど、細い枝が多いので、ごめんなさいといただきますをして遺跡からすこし分けてもらった。のんさんはどこからか雪を「こおり」と届けてくれたり枝を紙袋に運んでくれたり。

晩ごはんは、丸太ストアのお惣菜たち (とりと野菜の煮物、厚揚げの生姜煮、春菊の胡麻和え)、ほかにも冷蔵庫にあったものたち、お味噌汁、ごはん。

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