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お池のひるやすみ

二〇一七年五月二十一日日曜日

晴れ

あつくてあつくてあつくて。お昼を過ぎてから外に出たほうがよいかしらとおおきな梱包につかわれていた紙に絵を描いたりしながら過ごす。昼過ぎに、そろそろこれは家にいるのも限界だ、暑さもよいかしらと「くっく」をはいて外へ出る。玄関のまわりの日陰のなかでくるくるとあそぶ。家にいるよりも、ここにはやくに出ていたらよかったかしらなんて思う。外にいるほうがのんさんもわたしもずっときもちがいい。すーさんあいこちゃんも合流してアイスを買いにコンビニへ向かう。おとなの足なら十分ほどの道のりだけれど、彼女たちと向かい帰ってきたら二時間半も経っていた。いやあ、すごい。ささやかなことにこんなに感動できてたのしめるなんて。目的地を持ってしまうと、「こっちこっち」という声かけ、そればかりに曇ってしまうけれど彼女たちがいつまでこんなふうにせかいを味わえるんだろうと思うとなめつくせとなるべく見守れたらいいなあと思う。

家のなかにいるあいだ、暑さのためかどうにもこうにも眠らないなあなんて思い通りにならないことへのいら立ちか、ぷんすかしてしまった。のんさんはわらいかけつづけていてくれて、わたしはぷんすかして彼女の行動にこたえなかった。だいたいぷんすかしているときのことをのちのちふりかえるとのんさんがわるいことというのはほとんどない。彼女にはしっかりなにかしらのかたちでそれは残ってしまう。ああ、気をつけたい。気をつけたい。アイスを買いに行く道中もいっしょに食卓を囲むときも彼女はずっとにこにこしていて、まだ本調子ではないすーさんやあいこちゃんにもわらいかけつづけていた。ぐずぐずすーさんに、二人きりなら怒りたくなるようなときにも、どうしてかのんさんがげらげらわらいはじめて、あいこちゃんも笑い飛ばしてすーさんもわらっていた。ああ、彼女にわるいことしたなあ、彼女はなんにもわるいことしていないのに、不安なきもちを渡してしまったなあと反省するのでした。そういうときは謝るようにしている。眠る前に謝る。なにかのときにはしっかり謝るとなんとなくのんさんもまあるく落ち着くなあとかんじる。あしたも暑いのかな。夏のよい過ごし方をもさくもさく。

夜ごはんは、酢豚、出前のお寿司。


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