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春の束

二〇一七年二月十七日金曜日

晴れ

「わあー、あったかい。うれしいー」と声に出してしまうあたたかさ気持ちよさ。このごろではあたたかいセーターと重ねてようやくちょうどいい、日によってはそれでも寒い青いコート。えみおわすのきなりの長袖に、羽織って出てきたけれど厚着しすぎたかしらと思うくらいのあたたかさ。オレンジのカーディガンでよかったなあ、なんて思いながら川沿いを歩く。

あたたかく、日の長い季節が好きなんだなーと再確認する。

のんさんと手をつなぎゆっくり歩く散歩に変わってきているこのごろ。どこかに座ってのんびりするのはたべているときくらい、ひたすらに二時間くらい歩いている。なにかによじ登ったり、降りようとしたり、のんさんが座っているときも、もしもに備えてお尻を浮かせている。今週は水曜日以外散歩に出たので、(ふーっ)となっていた玄関をあけるまで。このきもちよさがあるならば、早くから外に出てもへいきだった、と億劫になっていたわたしに言った。

ばさばさ音を立てて川と空のあいだを通ってゆく白鷺たちに立ち止まり、ひと気の少ない川沿いで座りこんでみたり、たんぽぽの葉っぱをちぎっていたかと思えばのびるのような草の束をひっこぬいていたり、はしごと戯れ寄りかかったり。
おとななら五分ほどの道を二時間ほどかけて味わう散歩だった。

夜ごはんは、チーズ、ポテトサラダ、冬と春のやさい炒め、春菊ととりの柚子胡椒炒め、トマトとかちりのスパゲッティー (生姜、椎茸、菜の花、キャベツ、長ねぎ)。

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