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とまとはいるかに乗る夢をみる

二〇一七年八月二十五日金曜日

晴れと曇り

暑さのためか寝つけないのんさんの隣で目をつむり眠ったふりをしていたらそのまま眠っていた。

朝の三時にのんさんは目を覚ます。夜のそれと同じように、なかなか寝つけず起き上がり冷えた空気がたむろする隣の部屋に顔を出してみたりしている。真っ暗だからか向こう側へゆこうとはしない。うつらうつらしながらその様子をみていたけれど、たしかけっきょく授乳して眠ったのだと思う。

お弁当をつくり、公園へ。橋のしたは、音が響くことを彼女は記憶している。こちらを向いてうれしそうに手をたたく。じぶんの声を確かめながらよく発話した。石を「いし」と言い、川へ投げ入れる。この前までは落ちる落とすという表現のほうが近かったけれど、投げるができるようになった。落ちるよりも勢いがあるので川の反応がおおきくなる。顔に返ってきた水滴にうれしそうに笑う。

帽子を被らない彼女。手ぬぐいを巻くのは気に入ってくれたので頭に巻いて覆った。鮮やかな布を頭に巻き、上下緑と黄色のとまと柄の服、川のなかの石に座り足をぱしゃぱしゃとして草が茂っている。ここは東京。ここも東京。

夜ごはんは、切り干し大根、オクラの胡麻和え、蒸し南瓜、手巻き寿司。 (おかずはあいこちゃんより)

起きているときも夢をみている。視界に入ることや刺激がそれへの意識を上回るから気づいていないだけだ、等という帽さんの夢論を聞く晩酌。

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