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軒先おやつ

二〇一七年五月十九日金曜日

晴れ

きのうは一日家にいたからと、おむすび持ってはりきって外に出る。けれども、のんさんは玄関のまえをあっちへいったりこっちへいったり。公園へなかなか向かおうとしない。すこし眠たいのかもしれない。すーさんの家の前で「かっか」と呼ぶ。どうやらわたしだけでなくてすーさんのことも「かっか」と呼んでいる。「すーさんはおばあちゃん家にいるから、ここにはいないんだよー」と伝えても「かっか」と言いながら鍵をがちゃがちゃさせてひらこうとする。すーさんに会いたいのだ。このごろよくたべるレーズンをぱくりぱくりとはじめたので、きのう作ったプルーンゼリーを瓶ごと持ってきて玄関のまえに座ってほおばる。おいしいとき、このごろほんとうにうれしそうににこおっとわらう。おいしいがあふれちゃうという表情。

ようやく辿りついた川で石を投げたり。すこし前に来たとき、浅い部分を靴のまま歩いている少年たちがいて、きょうも川を歩く男の子とお母さんが現れた。川の水は少なく、いつもは水が覆う部分の石ころも太陽を浴びていた。どうにも川を歩きたいというようすで、靴を川にいれようとするので、すこし歩く。どうにも石ころの上から深いほうへゆこうとするのをなんだか必死にとめたりしたのだけれど、はいっちゃってもよかったかあ、あんなにとめることなかったかあ、といまになって思う。

のんさんの昼寝のあいだに夕食の準備がしたいのだ、と抱っこしてスーパーへ足りないものを買いにゆき、六十円のチョコレートアイスをいっしょにたべながら帰る。のんさんの口のまわりはきもちいいほどでろでろの茶色。やっぱりひとくち目はおいしいがこぼれるような顔していた。

昼寝から起きて夕方、近所のおねえさんたちの輪にはいってゆく。そのおかげで、ママさんにご挨拶もできた。のんさんはきっかけをつくってくれるひと。入り口のひと。窓みたいなひとだ。

夜ごはんは、小松菜のおひたし、人参しりしり、青梗菜の炒めもの、タコス。

暑さと、きのうくったり疲れていた帽さんに一週間おつかれさまとるんるんタコス。

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