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トランペットと亀

二〇一七年六月六日火曜日

曇り

炊いたお米ものんさんのおむすび分しかない。献立づくりにあたまが追われて昼は休みたいぜとなる。こんな日もいいかとコンビニへ向かう、のんさんと三輪車をかっ飛ばして。

何周してもたべたいものがみつからなくて、のんさんの持つかごはずっと空っぽのまま。そこにいる四十代くらいの女性たちはマニュアルからはみ出てにんげんでいる。のんさんに喋りかけてくれて、そのひとたちの声でsmall talkができた。その年齢の方の持つ活気のようなものがあって、笑い飛ばしながら流れにのってゆくこともできそうだし、笑い飛ばしながら流れを逆らうこともできそうないいパワーがある。もののけ姫のたたら場を思い出した。

コンビニという場所にこういうひとたちがいるからいいのかもしれない。一方で、このひとたちのこのいいパワーよ、もっといきろいきろと思う。願う。


自転車で走るでっこぼこのコースがある。のんさんはそこへの憧れがあり、みつけると生きたがる。帽さんが抱っこして走ったことを覚えているのかいないのか。自転車のコースだからなあとだめよーとしてきたのだけれど、学童の子たちも走り回っているからよいかなと手をつないでコースへ入った。急な坂もどうにか食らいつくという様子で助けを求めたりせず登ろうとする。転んでも「よいっしょ」と立ち上がってすぐに走り出す。あたまには汗。長袖を脱がせて、お茶をのませて、それでもまだまだと泥んこまみれ。何周したのだろうか、足がもつれるまで駆け回った。お茶飲むところまで行こうと三輪車を置いていたところまで駆けて、お茶をのんだら潔く歩いて帰る。ふりかえりもせずに。やりたいだけやりきれたらいいのだ。

帰ってきてなぜだか家のウラの土いじりをのんさんがはじめたのでその隙にお湯をいれてお風呂にはいってしまう。二時間ほどよく眠った。

目が覚めて、すーさんといっしょにごはん。

夜ごはんは、白和えと鶏の南蛮漬け(あいこちゃんのおすそ分け)、たたききゅうりの梅和え、肉じゃが、ふろふき大根、ごはん。

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