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語ると観察

二〇一七年五月二十二日月曜日

晴れ

友人が訊いてくれた。「元気ですか」と。どうなんだろう。元気は元気だけれどわたしのどこかが「元気だよ!」と言いたくないと言っている。そうしてたどり着いたのは家事ばっかりだ、こりゃということだった。混沌になることを争う作業。変わらないように変わらないように、その変化はちいさくちいさく進むからぼんやり眺める景色は同じにみえる。磨いても磨いても曇っているような、そんなふうに目にうつっている。

よどんで行くのはいつだってどこだってよくない。風が通る道をつくれ。

サカナクションの山口さんのあれやこれを眺めたり追いかけて、そうして聞いた「新宝島」はなんだか震えた。それでも丁寧に歌うって、君を連れて行くって。覚悟と努め。


夜ごはんは、酢豚(あいこちゃんより)、豆腐サラダ(水菜、レタス、大根)、ブロッコリーの佃煮、鮭の塩焼き、とろろごはん。

きょうはきのうよりすこしはやく外に出た。三輪車で川沿いをかけて、まだまだ乗りたいというのでコンビニまでアイスを買いにゆく。帰ってきてぼうりょくてきにケチャップでまとめたのこりものたちチャーハンをたべて昼寝。きょうは気が合って、リズムがよかったみたい。

ひとつひとつの味がして、けれどもぶつからなくて、きもちよくいきいきとそこにいる料理がおいしいなあと思う。ケチャップ味のチャーハンはタコスのひき肉もオイスターソースで炒めた青梗菜もまとめることができる敏腕先生だけれどそれぞれの個性はさようならしていて、一見穏やかにみえるけれど闇を抱えたクラス経営者みたいだなあ、なんて。料理って、社会って。

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