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湯気
二〇一七年十月十五日日曜日
雨
雨はふるふる。わが家ではじめてのパエリア。つくり食べることを目指してひとが集う。友人が多いというわけではないけれどパエリアは毎度入り口のような役割を担う。一組以外みんな知り合いだった今回、集ったメンバーは自然も文化もという方たちの印象。ものをつくる、心を動かすことをやめないそんなひとたち。
じぶんのまわりにいるひとたちはじぶんを反映している。素敵だなと思うそのひとと居られているということが、今のじぶんも進んでいる方向もだいじょうぶと確かめさせてくれて安心することがある。そういったわたしにとってのじぶんを確かめる森みたいなひとがそういえばたくさん来てくれた日だった。
今回のスープは醤油麹をいれてまるさを出して、とてもおいしくできた。いつもそのときのあるもので感覚で味をつくるからレシピが固まらない。そのときの舌やきもちがいつもよいように整えていられたらいい。
晩ごはんは、パエリア、トマト味噌スープ、あいこちゃんの焼きうどん、いくこさんが持ってきてくれたチーズとクラッカー。
夜にいくこさんとどっちゃんが来てくれて、はじめはちゃぶ台を囲んでいたのだけれど、気がついたら帽さんたかくんどっちゃんはストーブを囲み日本酒をのみながら語らい、わたしあいこちゃんいくこさんはちゃぶ台を囲みお喋りをしていた。火を囲む、円を囲む日だった。
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