見出し画像

空と塩

二〇一七年三月二十六日日曜日

父ちゃんズは、四月から大学生になるさやかちゃんを連れ出して、大学生になる前にここに連れてゆきたいというところ巡りという名の、飲みに行った。

ほんとうは大学のともだちのお子やみんなに会いに行く予定だったのだけれど、うううと断念。お昼を二階でたべて、昼寝と四時過ぎにはお風呂にはいり、合流して夜ごはんをつくるたべるをいっしょにした。

お風呂にはやくはいるというのは、一日をはやく終わらせようとしていてもったいないようにもかんじるし、のんびり夜を過ごせる予感で得をしているような気もする。

湯船に浸かるわが家はどうしてもなかなか時間がかかる。さくっと先にたべて風呂に入り晩酌とするのがいいか、風呂に入りだらだらたべるのがいいか、未だに (これだ!)を見つけられずにいる。夜のきもちよい、じょうずな過ごし方と出会いたいなあ。そう気がついたらとてもつよくそう思う。

夜ごはんは、サラダうどん、酒粕味噌鍋、ごはん。

喋りながらつくってたべて、気が楽でそしてありがたい。

とものお店のお品書きというミッションを合間をみつけてこつこつと。ソフトドリンク以外ようやくレイアウトが定まる。ソフトドリンクのレイアウトさがしが長引きそうなのでそのほかの本番をいくつか書きはじめた、いよいよ。

制作に関しては、短距離走者だなあと思う。がっと集中してぐっと潜ってぷはああああっと出る。本番のための練習とかをすると、本番でどうしていいかわからなくなるんだなあということもわかった。

どんな佇まいでお店にいるといいだろうかと想像して、どんな形態にするかを考え、紙を選び、レイアウトを考える。ここまではきもちよくて、すいすいっとできる、できた。
今回はそもそも、お品書きを書いてほしいというのがリクエスト。先に書いたことたちはわたしが勝手にしたこと、せずにはいられなくてしたこと。決まったレイアウトに文字を書く。八セットほどひたすらに書いて制作する。

同じことを繰り返すということと、文字を書くということは、短距離走者には修行だなあと三枚目くらいで感じている。のびのびときもちよく書くことと、じょうずに書くことはどうも違うぞと気づきはじめている。見易くわかり易くは大切にしつつ、のびのびと、きもちよくわたしのなかのいい字に近づけーと思いながら書くのだけれど、なんだかじょうずに書こうとしちゃったり、いい字に近づいていかない。惰性でも字が書けるというのもやっかい。ものすごい深くしずかに集中して二枚ほど書けたら万々歳。集中が切れるとまったくいやになっちゃう惰性タイム。なんとか今週中に仕上げなくてはと思いつつ、ずっと使うのだからいい字に近づけてゆきたい、うおーーー、これはもう、本日は閉店だと布団によこになり日記を付ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?