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さるすべり号のはじまり

二〇一七年十一月二十日月曜日

曇り

のんさんとふたりで過ごす平日のリズムはよせては返して、すすむことはないけれど調えるをつづける。イベント出店や旅はぐわらんぐわらんとリズムは変わる。その差がおおきいほどにぽかーんとして休むがひつようになる。

この土日と月曜日は差がおおきかった。のんさんがアンパンマンを見てくれているあいだ横にならせてもらう。そうしてゆっくり起きて、ゆっくり朝食、洗濯、掃除をした。掃除がおおきなポイントで、ひとつひとつをいる場所に置くことや捨てることなどをして床を拭いてゆく。へやがある程度整ってゆくとわたしも調ってゆく。

あたらしいじてんしゃに乗って、のんさんとこの町にぽっかり浮かぶ星のような森のようなあの場所へゆく。織り物をするひと、葉っぱに糸を通し窓辺に飾るひと、おいしいごはん、ひとをつなぐひと、うたをうたうひと、ここはなんて豊かなんだろうとつくづく思う。展示販売されていた毛糸で編まれた服や革でつくられた鞄をぜひ着てみてと言ってもらい羽織らせてもらう。とてもとてもかっこいい。普段の服のつまらなさと、すこしの遊びでこんなにも彩られるのかあと、服のたのしさをひさしぶりに感じた。

晩ごはんは、小松菜と人参のくるみ和え、豆乳と酒粕のシチュー(にんにく、琥珀茸、白菜、カブの葉、大根、カブ、南瓜、玉ねぎ)、豚丼。

じてんしゃはぴゅーーーっとゆきたいところへゆける。それはどこかへ行くきもちを軽やかにする。一方で、日々のんさんとどこかへ向かって歩くその道中で会話をして遊んでそこが日々のたいせつなところでもあるということを改めて思う。ぴゅーーーっと行ったり、とことこと行ったり、のんさんとの歩く時間は日々つくろうと思った。

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