カフェオレ色の口ひげ
二〇一七年十二月二十六日火曜日
はれ
ふたりで公園に散歩に来たのは、のんさんが2才になってはじめてだ。もっとも日常というような散歩道に来なかったのは、寒さと風邪も理由にある。けれどもなんだろう、平日だけれど平日じゃなかったのかもしれない。それが師走というものなのか。年末というものなのか。
彼女はボールをポーンとする。この前までは前にぽとり。今日は彼女の後ろにぽとり。枝でボールを転がしたり、くじら山を駆け下りたり、なんてことない変わりばえのなさそうなそれらはどんどん変わっている。ここ数日のんさんのアルバムを作っていたからひとつひとつをそんなふうに眺める。「どんぐり いっぱい」二つの単語を繋げた彼女。ひとつの単語のときには彼女の感動はいっぱいあることだったとはわからなかった。しずかに感動した。
晩ごはんは、すき焼き、ごはん。
黄昏サラウンドが似合いそうな夕方の空を車から眺めた。
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