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メェメェ楽団
二〇一七年九月一日金曜日
晴れ
ごみを出しに外へ出ると、5月を思い出すような爽やかな風。湿気のない冬の端っこと夏の端っこの空気。これからの季節は午前散歩がきもちよさそうだ。
起きて、おむつを替えるのと授乳をする。今朝もあっぺい!と改めて布団に横になり授乳。彼女は「おいしかたーーー」と飛び起きてたったか愉快だというようすで隣の部屋へ行く。「おいしかったの?」と聞くと、「おいしかたーー」。おいしいのかあ、よかったと。生まれてすぐは出ているかどうかが不安でこうやっておいしいと聞くと、安心するのとそうか食事なのかと。わたしの血液は食事になり、同じものをおいしいとたべる彼女がおいしいと言うなんてふしぎなだふしぎ。
東京駅には早く着いた。四十分も前だったからのんさんに手をひかれるままに駅構内を歩く。急にくるっと引き返したりずんずん進んだりなんだか迷いがないというようす。散歩のとき、わたしが道を決めている (つもりになっているけれど)彼女はこうやって道を決められるのだな。
晩ごはんは、新幹線のなかで手づくりのお弁当を。塩南瓜、冬瓜の煮物、とりの塩麹焼き、お味噌汁、ごはん。
名古屋も湿気はそこまで感じず涼しい。ひとの空気はまあるく感じる。駅にいるひとの数が、三鷹よりも少ないような印象。名古屋駅の隣駅で降りる。もうすぐ満月なのかな。月がくっきりとみえる暗さと静けさがある。
キムチとチーズと手づくりクッキーとアイスにて晩酌。
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