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あおいくるまに4人で乗って

2018年9月11日火曜日

びっくりするくらいのくもり

昨日は、朝ごはんおかわりしたのんさん。今朝も煮物や味噌汁、ごはんをきれいにたいらげた。彼女は汁物がすきそうだ、いまのところ。煮干しでだしをとるようになってから気が楽になった。

とくにどこにも行かず昨日のようになんとなしにのんさんの気の向くままに公園を歩けたらと思っていたけれど、帽さんが今日の分で珈琲がなくなると話していたこと、のんさんの相棒納豆もなくなったことを思い出して、自転車をこいですこしのお出かけをすることに。

出茶屋の小屋はちいさなテーブルの周りをちいさな椅子でかこむ。きっとここの常連さんたちが、それでも風を滞らせることはないかんじでそこにいた。銭湯みたいだなと思ったけれど、なんでそう思ったのだろう。外のくうきのなかにいたいけれど、おなかは空くというときはあって。けれども、外で座って食べられるところはそこまで多くない。ここはなんだかなんというか変わらずにあるといいをとてもさりげなくさらっとどしっと営まれていて、なんてすごいんだろうと、ようやくやっとというかんじで思った。

いわし3匹198えん。ありがとうと2パック買う。悩んだけれど350えんする大根も買う。いわしのつみれと大根の煮物がたべたくなってしまったのだもの。

きょうの晩ごはんは、水餃子(干し椎茸、生姜、きゅうり、玉ねぎ)、いわしのお刺身、揚げ焼きなす、昨日の煮物の汁の炊き込みご飯。

「きょうは、卒業前のスペシャルな給食みたいだ。」「ぜんぶがメインになるくらいおいしい。」と大絶賛だった。のんさんも水餃子を3つ半たべた。なんだか昨日からあたまのなかで日記を綴っていて、書いてみている。あたまのなかで喋っていたことを書きたかった気がするけれど、パソコンを打つとすらすらちがうことが出てくる。不思議。


赤いすべりだいのある公園で、「くるまにのる」とのんさんがいう。どういうこっちゃと思ってかんがえると、「ああ!」と。青いくるまが公園にはあるのだ。バネのついた身体を前後に揺らすとびよーんびよーんとなるあれのことか、と。すべりだいからすこしはなれたそこへ彼女を連れていく。それからはずっと青いくるまを運転してはどこかへ連れて行ってくれた。だいたいの行き先は近所のスーパーだった。5年生くらいのおとこのこ3人とおんなのこ1人がやってきて、2人のおとこのこは拳銃のおもちゃを鳴らしている。やんちゃそうな雰囲気。のんさんが砂場でおむすびをつくったりしているあいだに、彼らはあの青いくるまに乗り込む。坊主頭のリーダーくんが運転席、助手席にはおんなのこ、席はないけれどうしろにおとこのこ1人が乗り込む。「きょう、試合だったの?乗っていく?」とリーダーくんが言うと、バットを持った身体のおおきい彼もうしろに乗ろうとする。このまま彼らは高校生くらいになったらほんとうのくるまに乗っていっしょにあそびに行ったりしそうだなあと。青いくるまがほんとうのそれに見えた。漫画『SUNNY』のことも思い出した。なんかいいなあと思っていると、リーダーくんが「おまえら降りろ。譲ってあげな。」と言う。のんさんがまっすぐ青いくるまを見ていたからだ。「いいよ、だいじょうぶだよ。」とわたしが言ったけれど、リーダーくんはみんなを降ろそうとする。うしろの2人はのんさんの視線に気がついていなくて、前の2人が降りると、今度は運転しようとした。それでも、リーダーくんはなんども伝えて彼らをおろした。「ありがとう」と伝えてのんさんが乗るときにはうしろに座っていた小柄な彼も座っていたところの砂をはらって、ゆずるねーというようなことを言ってくれた。

きょうはたぶん、このことが書きたかったんだ。ああ、書けてよかった。

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