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カメレオンの雨宿り

二〇一七年十月二十日金曜日

あかるい小雨

プラスティックのごみを出しに行くと雨は上がっている。気温もそこまで低くない。「このくらいの時間なら散歩へ行ける」そう思って起きたばかりののんさんを着替えさせて、灯油屋さんがノックしたら家を飛び出すことにした。

ブーブーに乗りたがったのんさんに傘を持ってだとむずかしいからごめんと伝えて、「こっち」と指さすほうへ向かう。コンビニがある方向。きょうはそんな朝ごはんにしてみようとコンビニへ歩いていく。のんさんはスティックパンを即決(はじめてみるたべる)。わたしは隣のファストフードでかつ丼。待っているあいだ、それぞれに用意してもらったお茶をのむ。かつ丼を受け取って扉をひらくと「おいしかったね」とのんさんは三回くらい言った。

晩ごはんは、締めの水炊きうどん鍋、小松菜のおひたし、えびの炒めもの等。


ごはんの後、ストーブを囲みながら帽さんと喋る喋る。このごろ帽さんが読んでいる本とそこから浮かぶ思いのことを聞く。たとえば、アポロンとディオニソス、論理と芸術、歴史と構造。帽さんは職場にいるとディオニソス寄り。けれどもどちらもを持っている。”どうして○○か”という問いに対して潜り相手に伝わるように説くということを幼いころから行なってきたと言う。考えや知識を話すのが好きなのだ、と。わたしはそういったのを聞くのが好きだ。テストの点数はとれてもそれはタモリさんの持つそれではないと幼いころに思ったことがあるという話をすると、彼はタモリさんになれると思っていたと言う。

話しながら、気にしていることが幾つか浮かび上がってそれはrelight committeeのアクションにも関わるかもしれないなあとメモをとっておく。

ゆみさんの四回目のrelight committeeの感想は、わたしの日記とは異なり、それこそアポロンだ、と思った。こんなふうに分析してみつめて文章にまとめられて素敵だなあと。

「よく思うのだけれど、帽さんやそういう知識のあるおもしろいひとになぜわたしはおもしろいと思ってもらえるのだろう。知識はないのに。」というと「だから、それこそはじめの話になるけれど、ディオニソスだからだよ」と帽さんは言った。

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