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水のなかのはらっぱ

2018年7月12日木曜日

雨のちはれのちくもったり晴れたり

「せんぷうき とんでったー」
せんぷうきを明け方寒くて止めたと帽さんに話したのを、彼女も聞いていてこんなふうに言った。朝からわははと笑った。


「かっかー とっとー さみしいから あめふってるよー」
(わたしには)脈絡なく木に向かってそんなことをさけぶ。


ごみを出しに外に出たら、そのまま公園へ行くというのでお茶と着替えなどを鞄につめてさんぽする。はらっぱに、土の道におおきな水たまり。のんさんは裸足でそおっとはいりなんども歩いていた。つるんとすべっておしりを濡らして、外でぱじゃまからの着替えをすることになった。

のんびりぐるうっと歩いて、川にたどり着くと、わらしこ保育園の子たちがあそんでいた。おとなのひともこどももみんないいかおをして、いいことばが飛び交っていて、ここはなんだかきになるなあとつい名前を訊ねた。のんさんはおにいちゃんたちがきになって、おんなじようにぱんつになるけれど川にははいらずわたしのとなりでじっとおにいちゃんたちを見ていた。どんなきもちで見ていたのだろう。

彼女はなにかはじめてのことに遭遇したりすると、まずとても観察する。やってみる前に、じっと見る。そうして、これならとじぶんで思ったタイミングでちいさく声に出してみたり、うたってみたり、やってみたりするようなきがする。

おなじ草履を履いた彼らが帰っていく。梅を持ち帰っちゃだめ、とか、ボールを持って帰っちゃだめと言われていたことの説明をする。

このごろ保育園や幼稚園のことが気になっているのんさんは、これからどう過ごすとよいかな。

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