退職してから生きる感じになってくるまで

今までTwitterでハードに死にたいbotをやり続けていたけど、昨年仕事を辞めてから徐々に人間になってきたのでその過程を書きます。まだ半分死にたいbotだけどね。

仕事が辛くて心が死んでいた。
心が死んでいると辞めるのも面倒で、死んでしまった方が早いと思っていた。
でもまあとりあえず一旦辞めてのんびりしてから死んでもいいんだよって自分に言い聞かせ、先日無事退職日が決まった。
それからは死んでいた情緒が復活していくのを日々感じて、死にたさも落ち着いてきたのだけれど、冷静にこれからのことを考えて「あ、やっぱ死ぬしかない」と感じる。死ぬしかない。

昨年10月にこのクソみたいな文章を書いて下書きに放ったまま4ヶ月が経った。
その後11月末に3年勤めた職場を辞めて晴れて無職となったのだけど、退職前3ヶ月くらいは物理的な仕事量が自分のキャパを遥かに超え凄まじいことになっていて、情緒が復活とか言いながらも今思うと相変わらず心は死んでいたんだと思う。
しょっちゅうTwitterで意味わからんこと言い出すし。

私は鬱ではない

幼い頃から生き辛さを感じてきて、年を重ねるにつれ自己否定感を強くしてきた自覚がある。
鬱病のチェックリストとかでよくある、『最近やる気がなくなった』などの最近○○が〜というのも、おおかた当てはまらないか最近というわけではなく学生時代からそうなっていることが多い。
だから仕事のせいで駄目になったというよりは、自分の人格や能力が人より劣っているから社会に出て当たり前に使えなかった、という意識が強かった。
私は小中高大と本当に心から楽しかったと思える時期がなくて、ずっとずっと辛かった。死にたいことが当たり前だった。
幼稚園の頃友達と遊んでいる時に感じたしんどさの延長線上に全ての問題があって、その問題の深刻さに大人になって気が付いたという感じだった。
『私は鬱でこうなったのではなく、小さい頃から精神性は一緒だから仕事を辞めたって自分は変わらないし、どっちにしろ死ぬしかない』
これが冒頭のクソ文章を書いた私の考えだった。

2019年12月クソニート

私は自分がなく居場所を見つければ何にでも依存するので、辞めたくて死にたいくらいの職場にも多少は依存していた。自信がないけど承認欲求が強い典型的な面倒臭いウーマン。
退職してすぐの12月、脱依存の虚無感で、何もしたくない&何も考えたくないでダラダラと毎日を消費していた。
旅行するなんて気力はもちろんなく、人にも会いたくないので家に引きこもるかサウナに行くかの日々。
たまに人に会うとその場にいる自分の存在にイライラしてその後一週間塞ぎ込んでしまうし(友人達は微塵も悪くない)、美容院で髪を切ってもらうだけで疲労感が大きくてどうしようもなかった。あと関係ないけどサウナの帰りに捻挫して1ヶ月弱足首にサポーターつけてました。気をつけようね。

やんわりハッピーなクリスマス〜年末年始

それでも徐々に心穏やかに過ごせるようになってきて、クリスマスを境に人と会うと純粋に楽しい気持ちでいられた。
自己嫌悪と対人ハッピーの天秤が少しハッピーに傾いた。
無為に過ごした1ヶ月も、今思えば必要な期間だったのかもしれない。
友人に会うのが楽しみに思えたのは2年ぶり。
そして人に対して前より優しくできてる自分に気付いて更にハッピーだった。
大晦日には友達の家でニコニコしながら紅白歌合戦を観ていた、これは本当にすごくて、私は昔から異常にテレビが苦手でいつもテレビがあるところではイライラしていた(だからテレビinサウナの文化破滅して欲しいとひっそり思っている)。上手く言えないけど聴覚過敏っぽいところがあるから見たくないけど音を聞き流せない、たまに面白い番組見てても自分の脳みそが情報過多な感じに対応できなくてイライラする感じ。
だからニコニコ楽しく紅白を見てる自分にすごく驚いた。菅田将暉げろかわいい。
今もテレビは苦手だけど、自分の見たい番組はストレス感じずに見れるようになったのかもしれない、家にテレビないから分からないけど。

死にたいbotが死ぬ

年が明け、1月も大半は引きこもっていたけど私にしてはよく遊び、相変わらず自己嫌悪は消えないもののそのあと寝込んだりはしなくなる。
もはや口癖というか無意識に発していた「死にたい!!!!!」というのも気が付いたらあまりなくなっていた。
(在職時は退勤後に人混みの中「死にたい…死にたい…」と小さい声で呟いていたり、誰もいないトイレとかエレベーターの中で「死にたい!!!!!」と叫んでいてマジヤバ人間。くしゃみするみたいに死にたいって言っていた。)
でもふとした時に10年前から研究し温めていた自殺方法に使う道具をAmazonでポチろうとしてることもあったので、私は鬱じゃないけど鬱病でよく言う「元気になってきた時が危ない」ってやつこれっぽい。
そういう日はとりあえずお笑いの動画とか見まくってから寝た。
たまに深夜Twitterで意味わからんこと言い出す。

女子が長い眠りから目を覚ます

退職してからの2ヶ月間で一番元気になったと感じたことは、ファッションと美容に関する興味が復活したことだった。
在職中の3年間は、面倒すぎて涙目になりながら仕方なしにネットで服を買い、買って一瞬は嬉しい気持ちで着るもののその服を着て出かけた10分後には「クソブスが色気付いてきもいねん無駄に金使いやがって」と自分をボコボコに精神攻撃していたのに(買った服は微塵も悪くない)、最近はちょっとだけお洒落たのしいモードになってお気に入りを着てルンルン出かけるようになり、まつげパーマをしたりちょっといいヘアカラーをしてもらったりメイクを研究したりするようになった。ローラのYouTubeチャンネルとか観てる。女子ィ〜!

前向きな気持ちで病院へ

あと私の中で大きな進歩だったのが、心療内科への通院を再開したことだった。
在職中にも通院していたことはあったけど、予約しているのに残業でキャンセルした日があってから気持ち的に行けなくなっていた。そもそも病院の先生と話すのが怖かった。(先生は微塵も悪くない)
あの頃は不安で不安で切羽詰まった状態で通っていたけど、今は次の生活に向けてできない自分、あるいはできないと思う自分を改善していきたいという気持ちがあった。
前は職場の近くで通っていたので、家の近所の病院を探して欠片ほどの勇気をぶち込んで予約を入れた。
まだ数回通っただけだけど、困りごとを一つずつ洗い出して改善策を考えて行きましょう、という先生の言葉だけで救われた気がした。

働く気持ちが出てきた

前職での自分の仕事の出来なさが自己否定感をマシマシにしているので、復職に関してはなかなか前向きになれなかったけど、先日たまたま働きたい会社の求人を見つけて「人生が始まるのでは!!!!」という感情が生まれた。
そこで働くことが出来るかは別として、熱を持って働きたいと思えるようになった自分がいることと、今まであんまり正常じゃなかったことに気付いたことはとてもいい傾向だと思っている。
明日はどん底まで行ってしまうかもしれないという危うさを感じてはいるけど、とりあえず昨日はお天気良くて夜は月もきれいでハッピーだったし、ご飯を美味しく食べていたりしている。感じることが出来るって大切。
そしてこの記事を書ききったことがすごい。本当にすごい。すごいね!!!

※この記事は2020年2月12日に書いたものです。訳あってnoteのアカウントを作り直したので再掲しています。

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