アスファルトの上を歩く
昨日は友達とお気に入りのバルへ行って、好きなものを好きなだけ食べ、ガールズトーク(?)を楽しんできました。
私、女の子と出かけるのが楽しくて好きで。男の人と出かけるときより気合い入れちゃうんですよね。だから昨日も滅多に履かないハイヒールパンプスを履いていて。
昨日のお店は立ち飲みだったので、約2時間ハイヒールパンプスで立ちっぱなし。その結果、私の足は思ったよりもダメージを受けていたようです。1歩踏み出すたびに痛い…!店の中では平気だったのに!
思えばこれまでの人生で何度も、ハイヒールパンプスで痛い思いをしています。そのたびにタクシーを拾ったり、泣く泣く歩いたりしてきたのですが、毎回のように「こんなことしてないで、今ここで靴を脱げたらどれだけ楽だろう」と不満に思っていました。
昨日もそうです。タクるほどの距離ではないけれど、このままハイヒールパンプスで歩き続けるのはつらい。靴を脱げたら楽なのに…と思いながら家を目指して歩いていました。その道中、ふと思ったんですよね。靴を脱ぎたいなら脱げばいいじゃない。
友達と飲んだことによる愉快な気持ちと体に回ったアルコールが私の背中を押し、ついに私は道路の上で靴を脱ぎました。
すーーーーっごく楽!!!
怪我をするのと足裏が汚れるのは嫌だったのでカバーソックスは履いていたのですが、それでもかなり楽でした。靴を脱げばこんなに楽になるのに、理性が許さないからといって靴を履き続け、そのためにタクシー代まで払っていたと思うと実にばかばかしいですね。
私はなるべく、感触がなめらかな白線の上を歩きました。白線を踏むたびに足裏がひんやりします。カバーソックスだけで、まるで我が家のように道路を歩く快感といったら!
白線が途切れてアスファルトの上を歩くときは、ざらざらした感触。道路が荒れていると凸凹が足裏に刺さって、「お前ふざけるなよ」と咎められている気分になります。
そのすべての感覚が新鮮で、まるで野生に戻ったかのような興奮を私にもたらしました。
10分程度の短い時間でしたが、靴を脱いでアスファルトの上を歩いた道中は私の中でドキドキする冒険の思い出となり、長く記憶に残ることになりそうです。