私がタバコを辞めるまで

 日付が変わるまであと二分です。どう足掻いても間に合う気がしません。
 今日はなにをやっていたかな、と思うとトレーディングフィギュアのヤニを洗っていました。今はタバコは吸っていませんが今年まで喫煙家でした。
 タバコを辞めよう、辞めたいと思ったことは幾度となくあり、ニコチンパッチや電子タバコなど色々試しましたが全く効果はなく。
 禁煙に保険が効くようになってからも私の喫煙本数では35歳になるまで保険が効かない……と思っていたらいろいろ改正されたようで2016年から35歳以下は本数関係なく保険が効くようになっており、仕事中の吸いたい苛々に悩まされていた私は飛びかからんばかりの勢いで禁煙外来のある医院に電話をしました。
 そのときは確か一日6本-11本くらい吸っていたと思います。
 初めての診察を受けたときの問診票の「タバコを辞められる可能性をパーセンテージで書いてください」という質問に2%くらいと書いたような気がします。
 とにかく「辞めたいけど絶対に辞められない」と思っていました。
 ニコチンパッチが効かない、ということは事前に知らせていたのでチャンピックスの服用が始まり、最初の一週間はタバコを吸いながら服用して構いません、とのことだったので吸いながら服用していましたが、全く辞めたいという気は起きず、「自然に辞めたくなるってホントかな」と半信半疑になって検索をすると何年もチャンピックスを使っている、という方もいて「自分で辞める意志がないとだめだ」と思ったは良いものの辞めたくはならない。
 そうこうしているうちに完全禁煙日になり、仕事帰りに一本吸ってしまって激しい自責の念に襲われてバラのタバコとカートンを母に渡して「見えないように処分して」と言って、それからは1本も吸っていないです。完全禁煙日になって「これからは吸ってはいけない」という誓いが逆に救いになったような気もします。
 吸ってはいないですが口さみしい感じはずっとあって体重は5キロ近く増え、ミンティア(禁煙のおともだった)は今でも手放せずにいます。
 喫煙の代替行為はしている気はするので非喫煙者ではなく「今は禁煙者である」という認識が未だに強いです。
 十年以上タバコを吸っていた上、今でも代替行為をしている認識はあるので喫煙している人に「辞めたほうがいいよ」とは言いづらいですが辞めたい気持ちが強いうちに禁煙外来を受診するだけでも世界が変わる……かも、とは言いたいです。
 呼気一酸化濃度測定テストを受けて非喫煙者と同じ濃度になると嬉しいですし喫煙していたときより匂いが判別しやすくなりますし、肌の色も明るくなります(気がします)。

 そんなわけで今日はタバコののこした負の遺産を洗い流していました。体のなかも丸洗いできたら良かったなあ。

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