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いしかわゆき「書く習慣」 - 書く勇気とキッカケを与えてくれる本

世の中には、「どう書けばいいか」を教えてくれる本はたくさんあります。
でも、わたしは思うんです。
そもそも「書く」のって、好きじゃないとしんどくない?
たしかに文法は大事。でも「書きたい」気持ちはもっと大事だと思うのです。

(はじめに)

ただの「習慣本」じゃなかった。

こういう本は読まないけれど

習慣作りをテーマに書かれた本はたくさんありますが、今はあまり読みません。
「習慣を変えれば人生が変わる!」と僕は本気で信じていて、だからめぼしい本は既に読んでしまったし、習慣作りに関しては自分なりの答えが出ているからです。

だからこの本もスルーしていました。
読んでみようと思った理由は、直前に読んだ小説があまりにドギツい内容だったことと、Kindle Unlimitedに入っていたこと。
言わば「息抜き」です。だからあんまり期待もしてなかったんですよね。

でも目次を見てみると、習慣作りのメソッドよりも「気持ち」にフォーカスした内容が多くて、ついつい読み通してしまいました。
書きたい気持ちはあるけど書けない、どう書けばいいか迷っている人にはおすすめできるかも。

というわけで、ここからはこの本を読んで共感できたところを、いくつかピックアップしてお伝えします。

「自分はアホだ!」と思えばアウトプットできる

「そんなに毎日文章を書いていて疲れないの?」と思われるかもしれませんが、ちょっと考えかたを変えれば、これが苦しくなくなるんです。それは、
「自分はアホだ!」と思うこと。
アホだから、話を聞いているだけじゃ頭に入ってこない。
アホだから、紙に書いておかないと忘れてしまう。
アホだから、自分のことを全然信じていない。
こうして「アホ」前提で考えると、「忘れちゃうから残しておかなきゃ!」という気持ちになっていきます。

(第1章)

僕自身、この考え方自体はずっと持ち続けています。理由は少し違いますが。
自分をアホと認識することって、発信者には結構大事。

「思考停止時間」を探し出せ!

個人的にはこれが一番オススメしたい習慣化のコツ!
毎日忙しい人でも、意外と頭が休んでいる時間はあります。
その「なにかやってるけど頭は休んでいる時間」に「書く」を組み込むのです。

(第2章)

いわゆる「スキマ時間」とは若干ニュアンスが違うかな。
時間をうまく使うためには、まず自分の頭が休んでいる時間を把握することですね。

情報を集めることだけが「インプット」じゃない

なにかに触れて、なにかを感じて、なにかの感想を書く。
感情が動いたら、それがインプット。

(第3章)

なるほど。うまい。

「いい感じのまとめ」が文章をつまらなくする

インターネットにある「いかがでしたか?」でおわる記事のまぁ多いこと。
なにが「いかがでしたか?」だよ。知らんがな。

(第4章)

あ、僕が言ったんじゃないです。この人が言ってるだけなんで。はい。

いい感じにまとめると、

習慣化のハウツーだけではなく、「書くこと」に向けて優しく背中を押してくれる本でした。
悩めるnoterさんにも。

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