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第19回ハロプロ楽曲大賞'20 「コロナ禍におけるハロープロジェクトに愛をこめて」

早いものですね、恒例のハロプロ楽曲大賞の季節がやってきた。

今年のハロプロ楽曲大賞は、コロナ禍という特殊な環境下のため普段よりも楽曲数が、かなり少ない。シングルリリースが難しかった状況で、代わりにとんでもない数のYouTube動画がアップされた一年だった。

YouTube動画のリストを見るにつけ、アップフロントが身動きできない情勢をなんとか打開しようとしてくれていたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいだ。

ただ、おかげで選ぶのが大変。

リストをもとに見返してみると、あれも良かった。これも良かった。あんなことあった。こんなことあった。大変な一年だったけど、ハロプロは充実していたなぁ。なんて。

さて、ということで各部門を選んだのでコメントを交えながら見ていこうと思います。

【楽曲部門】

楽曲部門はリストを見ても本当に今年は少ないリリースだった。

BEYOOOOONDSなんて結局、1曲しか発表しなかった。バタバタしていたアンジュルムもシングルは2曲だけ。なんだかんだ充実していたのが、つばきだというのが意外な感じもする。

5位「Borderline」Juice=Juice

ようやく配信された『Borderline』『Va-Va-Voom』でずっと悩んでいた。もし『プラトニック・プラネット』が配信されていたら、また順位は変わっていたと思うが、とにかくJuice=Juiceの楽曲は良曲揃いだ。

星部ショウ作詞作曲で、そこまでクセもなくフックもないのだけど、有無を言わさずカッコいいと思わせるのはJuice=Juiceのスキルとパフォーマンスによるところも多分にあるだろう。

ライブでかかるとテンションあがる。

4位「空を遮る首都高速」和田彩花

ハロプロ楽曲大賞にハロプロを卒業した子の曲が入っていることに毎回、若干の違和感を持っているので普段は意図的に外しているのだけど、どうしても今年はあやちょの曲を入れたくなった。

去年卒業してから精力的な活動をしている彼女だが、中でも作詞をするようになったことに驚いている。しかも現在、あやちょがソロで発表している曲の全てを作詞しているのだ。すごい。

『空を遮る首都高速』はオシャレなシティポップに乗せて耳心地も良いのだが、それだけじゃない「どうしようもない閉塞感」が滲み出ているのが、とても“和田彩花”な曲。

3位「抱きしめられてみたい」つばきファクトリー

つばきの冬曲にハズレなし。『抱きしめられてみたい』は『低温火傷』と同じく作詞・児玉雨子、作曲・大橋莉子というゴールデンコンビ第二弾。お二人の等身大女子を描く上手さ、ちょっと意地っ張りで強がる女子を描く上手さは特出している。だから『低温火傷』も大好きだ。

音楽番組『新世紀ミュージック』で、そんなお二人の対談が実現した。とても面白く興味深い内容なので、YouTubeで配信されている部分も貼っておきます。

今後の展開も楽しみだ。

2位「ミラー・ミラー」アンジュルム

アンジュルム『ミラー・ミラー』も児玉雨子作詞の曲だ。しかし、アンジュルムに書くと少しだけ登場する女の子の印象が変わるのが面白い。つばきでは「内に秘めた想い」の強さが印象的なのだが、アンジュルムでは「目に見えて強い」女の子像が描かれる。

そして、そんな強気女子が「内に秘める弱さ」をチラつかせるところにキュンとくる。アンジュルムの良さって、まさにそういう部分にある。そんな気持ちをダンスナンバーに乗せてオシャレに歌い踊るアンジュルムが僕は大好きだ。

1位「好きって言ってよ」Juice=Juice

1位はJuice=Juice『好きって言ってよ』は現ハロプロを支える若き才能のひとりでもある山崎あおいが作詞作曲している。山崎あおい作品も大好きだ。

アンジュルムでも『泣けないぜ…共感詐欺』『Uraha=Lover』を作詞作曲しており、なんといってもJuiceでは『「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?』、カントリー・ガールズでも『夏色のパレット』、そして宮本佳林ちゃんソロの『氷点下』と名曲ばかりを生み出している。

児玉雨子とも少しだけニュアンスが違う強がり女子(ちょっと捻くれ)なマインドが毎回魅力的だ。この『好きって言ってよ』でも、私が「好き」って言ったら「ありがとう」じゃなくて、あなたも「好き」ってちゃんと言えと要求してくる。めんどくさい。めんどくさいが、とてもいい。好き。

【MV部門】

MV部門も数は少なめ。

12月にリリースされたアンジュルムとモーニング娘。の曲に関しては来年度へ回されてしまったから、必然的に絞り込まれた感じだ。

3位「ビタミンME」BEYOOOOONDS

緊急事態宣言真っただ中の4月、鬱屈した気持ちを一発で笑顔にさせてくれたのがBEYOOOOONDSの『ビタミンME』だった。この時期にタイアップが決まったという明るいニュース、そして底抜けに明るいMVを観て元気を貰ったハロヲタは全国に、いや世界中にいたはずだ。

もう、それだけで「ありがとう」と言いたい。「みいみ!」と言いたい。

2位「限りあるMoment」アンジュルム

曲自体は『私を創るのは私』からの第二弾という感じ。作詞は両方とも井筒日美さん。心の熱い炎、今なら煉獄さんの「心を燃やせ!」的な歌だ。そんな「アイドル人生の短い瞬間を一生懸命生きる!」というメッセージ性も感じる曲をストレートにカッコよく映像化されているMVが素晴らしい。

監督は森田亮さん。つばきファクトリーの『今夜だけ浮かれたかった』などを撮っている若手映像クリエイターだ。個人的に面識があって、ハロプロの仕事をされる度、勝手に絶賛コメントを送り付けている。

これからも沢山、意欲的な映像をハロプロでも撮っていってほしいです。

1位「ミラー・ミラー」アンジュルム

迷ったけど1位はアンジュルム『ミラー・ミラー』のオシャンな映像に一票。「鏡」「ミラーボール」をコンセプトに左右でミラーリングされたメンバーのダンスをコラージュしたり、色使いは60年代70年代のアメリカ映画とかをイメージしてる。

映画『ヘアスプレー』のディスコっぽい雰囲気が、もともと大好きなので自分的にもドンピシャで「大好き!」と観た瞬間に思った。そして完成したMVを初視聴するメンバーのリアクション動画がアンジュルムは毎回、楽しくて好きだ(YouTube部門で選外にしてしまったので、ここで貼っておきます。ホント好き。)

【YouTube部門】

今年から新設されたYouTube部門。

リスト見て気絶するかと思った。コロナ禍でイベントやライブが出来なくなって、いち早く様々なコンテンツを打ち出したアップフロントの気合の賜物なのだが、それにしても沢山の多種多様な、そしてチャレンジングな動画を作り続けたスタッフとメンバーに感謝しかない。

本当にSTAYHOMEで荒みがちな心を癒してくれた。

5位 「井上玲音がJuice=Juiceの歌を・・・」#04

3月にこぶしファクトリーが解散(これも今年なんだね)して、Juice=Juiceへ電撃加入した井上玲音ちゃん。だが、コロナの影響で思うような活動も出来ず、加入した感もなかなか味わえない中で現メンバーひとりひとりとガチンコデュエットする動画をアップして「井上玲音ここにあり!」という強い印象を与えてくれた。

そんな「井上玲音がJuice=Juiceの歌を・・・」シリーズは全て素晴らしかったのだが、個人的に特に好きなのが推しでもある植村あかりさんとの『素直に甘えて』だ。

ボサノバっぽいアレンジでアンニュイに歌うふたりが、とてもヒーリング効果がある。オシャレなカフェで強制的に流したい。

4位 【お家でもびよんず学校#6】小林萌花先生

コロナ禍のハロプロにあって、一番の意欲的なグループがBEYOOOOONDSだった。どこよりも早く独自に「#お家でもびよんず学校」と銘打って、個性的な特技や趣味を持っているメンバーそれぞれが講師となって、オンライン授業を開くという画期的なシリーズ動画をアップしてくれた。

これが本当に全て素晴らしく個性的で、普通に小中学校の授業にも使えそうなコンテンツで、もっと世間的にも評価されるべきだと大いに思う。

特に“ほのぴ”こと小林萌花によるガチ音楽講座が、その資料の綺麗さと細かさは勿論、ピアノの実践まである本格的な内容。こういう教養の持ち主がハロプロに入ってくれたことに感謝しかない。

令和時代のアイドルは「おバカ」より「教養」だよ。

3位 小田さくら「逢いたくていま」カバー

収束が見えないコロナ禍にあってハロプロは、夏から独自のガイドラインを構築して「アップテンポな曲を封印し、ハロプロ以外のバラード曲のカバーをメンバーがソロで歌う」という、なかなか他のアイドルでは真似できないコンセプトでコンサートツアーを再開させた。

この意欲的で挑戦的な目論見の象徴ともいえる動画が、この小田さくらによるMISIAの名曲『逢いたくていま』のカバーだ。これは同時にJuice=Juiceの歌姫・高木紗友希もアップし、更にはふたりのデュエットバージョンまでアップするという何段構えもの攻勢を仕掛けてきた。

「歌が上手い」と漠然と一般的にも薄く届いているハロプロだが、この動画のインパクトはやはり強かったようで、再生回数含めて外への波及効果は絶大だった。素晴らしいアップフロントの仕事だと思う。

2位 アップフロントグループ テレワーク合唱

緊急時代宣言が出され、それでも仕事をしなければいけないエッセンシャルワーカーの人々は多種多様な職種で存在していたが、なかなかその全て届けるようなメッセージは見かけられなかった。

そんな時にアップフロントが出した動画が、事務所の全アーティストによる「全てのエッセンシャルワーカーへの感謝」だった。このムーブメントはすぐに日本中、いや世界中に広がった。まさに音楽事務所・アップフロントの面目躍如とも言える素晴らしいプレゼントに涙した人も多いはずだ。

「アップフロントを好きでよかった」と心から思った。

1位 アンジュルム伊勢鈴蘭のナイトルーティン

様々あった1年だが、結局いちばん印象に残っているのがこれだった。「れらぴ系女子」なんて揶揄されながら、アンジュルムで一気にその地位を不動のものにしていく起爆剤ともなった伊勢鈴蘭による“あざとい”ナイトルーティンを天敵・船木結が関西弁で茶々入れしながら実況する素晴らしく下らない内容。

これによって伊勢鈴蘭の人気が飛躍したことに疑いはない。

もやは上國料萌衣か伊勢鈴蘭か、くらいアンジュルムのエース候補筆頭まで躍り出てきている彼女の魅力が存分に味わえつつ、船木結という逸材の素晴らしい置き土産としても感慨深い作品だ。

大好き。

【推しメン部門】 竹内朱莉

最後に推しメン部門。

ここは推しが卒業しない限り変わらないのだが、今年もアンジュルムリーダー 竹内朱莉さんに一票。

最近は本当に素敵なお姉さんに成長したとしみじみ思う。タケがリーダーでいてくれるから、この一年の激動過ぎるアンジュルムが空中分解せずに踏ん張れたと思う。感謝しかない。そして大好き。

タケの卒業が横浜アリーナクラスの大箱で開催されることが僕の夢。

そして来年は書道の個展も実現して欲しい。絶対に行く。大好き。





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