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雑記という名のnote

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#推薦図書

『檸檬』とキウイ

いま、お笑い芸人で一番好きなのはオードリーだ。オールナイトニッポン(以下、ANN)もradikoで欠かさず聴いているリトルトゥースである。 若林(「正恭」と呼んでいるので、この先は「正恭」と記す)の著書も全て読んでいる。当然、春日(「春日」は「春日」だ。それ以上でもそれ以下でもない)も好きだ。僕は二人の微妙な関係性が好きだ。 春日がモニタリングの企画でプロポーズを成功させ、号泣する正恭の映像と共に好感度爆上がりした翌週に浮気現場をフライデーに撮られて失墜し、ANNで公開説

浮世絵の魅力を春画から学べる『写楽心中』

浮世絵が好きだ。世界中で芸術作品としての絵画は数あれど、浮世絵ほど幅広い解釈と楽しみ方が出来る文化はないと思う。そして現代芸術においても日本は独自の文化を誇る。そう漫画文化だ。 海外にもアメコミ、バンド・デシネなど漫画はあるが、日本の漫画ほど多様性に溢れたものは少ない。なぜ日本だけがこんなに漫画を文化として国民全体で共有できているのか? それは歴史に脈々と流れる日本画や浮世絵の血によるものだと思う。なかでも浮世絵は庶民の間に身近な存在として浸透していた。今でいうと写真集やプ

息が詰まる毎日だけど、息が詰まるような『進撃の巨人』が今、面白い。

『進撃の巨人』が凄い。最新31巻がとんでもない。 多様性なんて糞喰らえだと言わんばかりの排他的な選民思想と差別、排斥、ヘイト、過去の呪縛に正義という名の暴力と負の連鎖。現代社会の闇の部分を剥き出しの状態で見世物小屋のように読まされているような居心地の悪さで吐き気がする。 諌山創という漫画家はとんでもないマンガを生み出した。 30巻で一気にクライマックスへ突入し、その衝撃に惹き込まれ貪り読んでいるのだが、全く心が追い付かない。一周半くらい回って正義と正義がぶつかり合いなが

なるべく中道を歩きたいですね。

今日は4月8日。といえば、お釈迦様の誕生日だ。全国のお寺では花まつりが開催されて甘茶が振舞われるのだが、今年は中止のトコも多いことだろう。 そんなに熱心ではないが、僕も実家が浄土宗で京都の南禅寺が菩提寺、まあ仏教徒の端くれではある。この時期の南禅寺は桜も満開で観光にはもってこいなんだけど、またフラッと京都に気兼ねなく行ける日が来るといいな。 ところでとうとう非常事態宣言が出された。今日も基本は巣籠もりだけど、昼間に少し散歩がてら外に出た。そしてなんも日常が変わっていないこ

養命酒を飲む生活と『アマニタ・パンセリナ』

養命酒を飲めと勧められて、買ってきてくれたので巣籠もりと同時に飲みはじめた。 養命酒ってイメージ的におじいちゃんが飲むものと思っていたので少し抵抗があったのだが、まあよく考えてみたらジジィに片足を突っ込みはじめた今日この頃だ。 朝昼晩に飲むということで、本当に薬みたいだなと思いつつ飲むと、味も昔飲んでた咳止めシロップ的な甘さ。そう、ブロンだ。 ブロンといえば思い出すのが中島らもさん。 リーガル、イリーガルなドラッグ体験記を書いた傑作エッセイ『アマニタ・パンセリナ』にも