見出し画像

家づくりは、想いを一緒に描くこと。

共有と共感がなければ家はつくれない

 2022年3月に南魚沼市に移住することが決定しており、妻の実家を建て替えて住むことになります。

 2019年6月にはじめて豊洲の住宅展示場を訪れてから、私の家つくりがスタートし、1年半を経過して思うのは、「同じ想いを共有し、共感しなければつくりたい家には近づかない」ということ。この一緒にというのは、家族全員はもちろん、つくり手側のみなさんも入ります。

 これまで、3つの東京ハウスメーカーと、5つの地元新潟の工務店から提案をもらいました。そして、残念ながらそのすべてに満足することができませんでした。最終的に建築家をマッチングしてくれるサイトで募集し、応募してくれた中から広島在住の建築士の方に設計をお願いすることにしました。この1年余りの過程で学んだのは、スペックや技術や規模ではなく、私と同じように、この家をつくってみたい!と思ってくれるつくり手さんが最もパートナーとして相応しいということでした。

コンセプトを明確に打ち出す

私の家つくりのコンセプトは、6つあります。

1.最低限のプライバシーを担保した、二世帯三世代(7人)が仲良く支え合って暮らす家
2.自然、風土、地域コミュニティと共生する家
3.子どもからお年寄りまで気軽に立ち寄れる開放的なスペース
4.北側の田園風景と越後三山、東側の巻機山など、地域の絶景を堪能できる家
5.木の家。木の柔らかさや凜とした雰囲気が外観・内観からにじみ出てくる家
6.在宅勤務が日常になり、ワークとライフが融合した空間と機能設計

これは、家族ともなんども話し合って決めた内容でマッチングサイトにも同文を掲示して募集しました。

オリジナリティにはこだりたい、ただし地域で浮いてしまうような家にはしたくない。そんな想いも込められています。

広島の建築士は、この私たちコンセプトを咀嚼し共感したうえで、私も知らないような魚沼地方の昔からの家つくりの風習や技法を調べ上げ、想像を5割超えてくる設計コンセプトを提示してくれました。

私たちに、断る理由はありませんでした。


チームになること。お互いのチャレンジであること。

 彼は、これまで中国で大型のホテルを設計するような建築家でした。コロナを機に帰国し、不慣れな個人住宅設計に世界に入ってきたばかりです。そして、なにより雪国での家つくりを知らない。それはハンディキャップであり、この家つくりの阻害要因になりかねません。それでも、彼のチャレンジングなデザイン性とこの分野でスケールしたいという意志を買いました。私も、あの地域にこれまでなかったデザイン性と機能性、なにより新たな地域拠点になるような空間づくりにチャレンジしたい。ふたりのベクトルが同じ方向を向いていれば、きっとかなうと信じています。これは仕事での組織開発やチームビルディングとなんらかわりません。

 いま、施工する工務店を選んでいる段階です。新たに加わる工務店の方も、チャレンジする仲間になってほしい。

 魚沼の雪が溶けるころ、私たちの夢が施工され始めることを願って日々を積み上げていきます。

画像1


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?