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心臓がとまっていた。


吐き気も少しおさまってきた。

張っていた胸も、また元の姿に戻ってきた。

異常な眠気もマシになってきた。



4月の中旬に、妊娠していることがわかった。
月末には、小さな小さな身体と、トクトク一生懸命動く心臓を確認した。


つい先日。これまでと同じように、診察台にあがり、予定日は今日決まるかな、とか未来のことだけを想像し。
内診が始まった。

先生が赤ちゃんの大きさを測ってくれた。
なんかちょっとおかしいな、って自分でも思った。

「心臓が動いてないですね。」



どんなに、腹が立ってても
少しくらい嫌いな人でも

返事くらいはする。もう大人だし、

でも何も声が出なかった。


内診が終わって、診察室に入ったときには
もう涙が止まらなかった。


「この時期の流産は母親側に原因はないです」
「15%くらいに起こることです」

そう言われたって、私に起こるとは思ってない。

お腹の中で順調に育って、
健康に生まれてくる未来しか考えていなかった。


不妊治療してる人が、赤ちゃん見ると辛いとか

マタニティマーク見るの辛いとか


他人事と思ってたし、子どもを望む人がそんなこと思っちゃダメでしょって考えてあったけど。

本当に欲しくて、何度もチャレンジしたり
流れちゃったりしてる人からしたら
辛いに決まってる。

自分ごとになってやっとわかった。


知らない世界ってまだまだあるよな〜


今はまだまだ現実が受け止めきれずに
考えただけで、目から涙が溢れてしまう。

きてくれたこと、忘れない。


心臓が動いてたのは二週間あるか、ないかくらいだったかな。

あなたが来てくれた理由、いっぱいいっぱい考えます。

とっても幸せだったよ。
ありがとうね。


まだ、お腹の中にいてくれてるけど、
少しでも落ち着ける時間を過ごしてほしいです。


お医者さんからは1、2週間でレバーみたいなのが出てきます。出てこなかったら手術とのこと。

ネットで調べたら自然に出てくる場合も痛みと多量の出血があるらしく、怖い。何も知らなかった。


赤ちゃんの気持ちにしっかり寄り添って。

自分の身体のことも大切に、今後赤ちゃんがお腹から旅立つまでの期間、大事に大事に過ごしていきます。

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